WRCイタリア: エバンス、ソルド、ラッピ「最初のステージは要注意」プレ会見まとめ – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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WRCイタリア: エバンス、ソルド、ラッピ「最初のステージは要注意」プレ会見まとめ

©FIA

WRCラリーイタリア・サルディニアのシェイクダウン後に行われたプレイベントカンファレンスの内容(抜粋)。新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより例年の6月から延期されての開催となった今年のサルディニアは、コンディションの変化に加えルートにも変更が行われ、ほぼすべてのドライバーが口を揃えてSS1 TEMPIO PAUSANIA 1(12.08km)への警戒感を示した。

●WRCプレイベントカンファレンス出席者
エルフィン・エバンス=EE(トヨタ・ガズー・レーシングWRT)
ダニ・ソルド=DS(ヒュンダイ・シェル・モビスWRT)
エサペッカ・ラッピ=EP(Mスポーツ・フォードWRT)

Q:エルフィン、選手権リーダーとしてサルディニアを迎える。まず、このイベントに向けての今の気分は。トルコでは見事な勝利を挙げたが、今回は走行順が先頭になる。そのことについては
EE: ある意味では、選手権をリードしているのはいいことだ。でも、明日はどうなるかな…。

Q:明日の最初のステージは、みんなが難しい、ナローだと語っている。どんな試練になりそうか
EE:そうだね、究極であるという点にはみんな同感だ。このラリーでは過去にもラフなセクションはあったが、1本がすべてそうであるステージはなかったと思うので、かなり未知の部分。場所によってはラフですごくナローで両サイドには石があって…だからトリッキーなステージだ。

Q:メンタル面ではどうか。どのジャーナリストからも選手権タイトルについての考えを聞かれている。こうした質問はプレッシャーになるか、それとも影響はないのか
EE:もちろん、不快に感じる時もあった。現実問題、シーズンが短いので何が起きても不思議ではない。自分としては、現状はいつもどおりに進めていくしかないという感じ。トルコでも見たように事態はあっという間に一転してしまうから、ここでも次戦でも、もちろん同じことが起こるかもしれない。だから、戦略を立てる余地はない。全力を尽くすしかないんだ。

Q:ダニ・ソルド、選手権にまた戻ってきたね。WRCは久しぶりだが、気持ち新たにといったところか、準備はできているか
DS:正直、メキシコから長かったよ。ラリーカーに戻れて、そしてここのステージに戻れてうれしいね。難しいステージになると思う。特に、最初のステージだね。みんな、このステージのことを気にしている。

Hyundai Motorsport GmbH

Q:昨年は優勝を飾った。パワーステージはドラマチックな結末になったが、君はほぼすべてのステージで素晴らしいパフォーマンスを見せていた。今回も同じようなパフォーマンスを見せることができるか
DS:もちろん、そうするつもりだ。昨年は、勝ててとてもうれしかったが、週末を通して全般的にいいパフォーマンスだったと思う。オィット(タナック)は少し異次元のレベルだったが、もしそうだったとしても、彼がトラブルに遭ったことも事実だ。でも、そうだね、今年は自分たちはより準備が整っていると思うし、同じ結果を目指していくよ。

Q:今回は非常に興味深い構成になっていて、金曜日と土曜日の午前は2SSを走ってリグループ、そして同じステージをもう1回ずつ走る。タイヤチョイスとセッティング面で、どのように落としどころを見つけていくのか
DS:もちろん、かなり難しいだろうね。このようなステージでこれだけの距離を走るのはすごく過酷だ。スペアのタイヤが2本しかなくて1回パンクをしてしまうと、リスクを避けた走りが求められるようになるし、1回目と2回目の走行でもかなり違いが出る。特にこのラリーでは、そのことに留意しなくてはならない。みんなにとって試練になるよ。

Q:EP、シェイクダウンを終えて、今の気分は。現在、Mスポーツはあまりたくさんテストを行っていない。マシンのフィーリングはどうか。この週末に向けて満足の行く準備はできているか
EP:そうだね、正直かなりいい気分だよ。前回のトルコをフィニッシュした時と同じセッティングで行ったが、それを続けた。シェイクダウンの3回目と4回目は少し変更を行ったけど、感触はいい。

M-SPORT

Q:かなりの自信を感じるね。今回、このラリーがこれまでの夏のドライで暑いコンディションから会期が変わってスタートを迎えることは、どれだけタフなチャレンジになると思うか。楽になるのか、それともタイヤチョイスやいろいろな点で、よりチャレンジングになるのか
EP:例年のこのイベントとはまったく違うので、ミディアムコンパウンドを多く使う必要が出てくるだろうね。今日の午前中はとても気温が低かったのでハードタイヤはまったく役に立たなかったが、午後になって1日の最高気温に達する頃には話が変わり、タイヤ戦略も考えなくてはならなくなった。タイヤチョイスの面ではより面白いことになりそうだね。

Q:ここ数年、Mスポーツはサルディニアで毎年ポディウムに上がっている。このことはプレッシャーになるか
EP:プレッシャーにはそれほどならないが、自信を与えてくれる事実だね。マシンはこのラリーに強いので、自分たちも今回、いい結果が出せることを願っているよ。自分の後押しになるし、上位争いに絡んでいきたいと思っている。

Q:明日の開幕ステージについてはどう考えるか。みんなが難しいと言っている。エサペッカの見方は
EP:もちろん。みんなのコメントは聞いていないけど、同感だよ。ギャンブルになりそうなステージだね。オール・オア・ナッシングになる可能性もある。うまく行けば大差をつけられるが、コインが裏に出ればここで終わってしまうかもしれない。

Q:自分としては? 明日の朝は賭けをするのか
EP:Yes!

メディアからの質問
ルカ・サントロ(モトリオ・オンライン、イタリア)
Q:(エルフィン・エバンスに)シェイクダウンの1回目では、ヤリスWRCはグリップレベルに問題があったようだが、明日のステージのアプローチでの不安になるか
EE:それほど大きなグリップの問題は感じなかった。もちろん、シェイクダウンの1回目はベストな走りができなかったが、4番目、5番目に走ったドライバーと比べればタイムはそれほどヒドくはなかった。天気があのようなドライになるとステージがあっという間に掃けていくということを考慮することが重要だね。だから、あまり大きな心配はいらないと思う。

Q:マキネンがチーム代表から退いた後、来季はどうなると思うか
EE:正直、現段階ではあまり話し合いをしてきていない。もちろん、トルコの後にニュースは聞いた。いずれにしても、自分自身はこのチームでの経験が浅いし、とてもいい雰囲気の中で楽しく仕事をさせてもらっている。自分が願うことはただひとつ、チームのこのいい雰囲気が続けられることと、みんなと一緒に働き続けられること。トミは、トヨタをWRCに復帰させ、ここまでの成功を収めたという素晴らしい仕事をしてきたので、彼が退いた後も僕らはこのいい仕事を続けていけるようにしたい。

ベン・ジョンストン(Paddockeye.ie、アイルランド)
Q:(ダニ・ソルドに)昨年、このイベントを勝ったことで自信を持って臨めるのか、それともほかのイベントと同じなのか。今回は昨年とは違う構成になっているが、イベントに向けての準備にアプローチの違いはあるか
DS:もちろん、ひとつのイベントを勝てば自信もより高まる。基本的に、昨年と同じように自信を持っている。マシンには満足しているし、走行順も完全にドライになれば有利なので、このラリーに向けてはとても自信がある。

ライナー・クーン(モータースポーツ・アクツエル、ドイツ)
Q:(ダニ・ソルドに)モンツァラリーでは、ヒュンダイから参戦するのか
DS:モンツァがWRCとして行われるのか、自分は分からない。これまでモンツァには何度も参戦しているが、モンツァがカレンダーに加わるのか、加わらないのかがハッキリしてからでないと分からないね。



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