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WRCイタリア:初日を終えて首位はヒュンダイのソルド。勝田貴元はSS4でコースオフ

©HYUNDAI

2020年WRC第6戦ラリーイタリア・サルディニア(グラベル)は競技初日を終えて、ヒュンダイのダニ・ソルドがトップ。総合2番手にはMスポーツ・フォードのテーム・スニネン、3番手はヒュンダイのティエリー・ヌービルという上位オーダーになっている。勝田貴元は総合9番手を走行中にコースオフ、コースに戻ることができず、この日の競技続行はかなわなかった。

この日行われたのは、SS1〜SS6の計6SS、SS走行距離95.25km。晴天、ドライコンディションのもと、予想どおり後方スタートの選手が好タイムを刻む展開でラリーはスタートした。オープニングのSS1ではMスポーツのふたりが1-2。スニネンは2番手のエサペッカ・ラッピに12.4秒という差を築くハイペースでラリーの主導権を握りにかかる。ラッピと0.1秒差のSS3番手タイムはソルド。以下エルフィン・エバンス、セバスチャン・オジエ、カッレ・ロバンペラとトヨタ勢が続く格好となった。さらにこのSSでは、シュコダ・ファビア・ラリー2Evoで参戦しているオリバー・ソルベルグがWRカー勢に割って入るSS7番手タイムをマーク。ソルベルグ本人のスピードに加え、路面コンディションの変化がタイムに与える影響の大きさが如実に分かる結果となった。

続いて、この日最長となる21.78kmのSS2。ここではソルドがベストタイムをマーク。スニネンもSS2番手タイムで踏ん張り総合首位の座を守るが、チームメイトのラッピはこのSSでエンジントラブルに見舞われ、マシンを止めることとなってしまった。ラッピの脱落もあり、SS3番手に入ったオジエが総合3番手に浮上している。

ラリーはリグループを経て、SS1/2の再走となるSS3/4へ。すでにあらかた砂利の掃けた路面で渾身のベストタイムをマークしたのはエバンス。2.1秒差のSS2番手にはオジエ、3番手にはソルドがつけた。上位陣のオーダーに変化はなし。勝田はSS6番手タイムをマークし、サスペンションに問題を抱えペースの上がらないタナックをかわして総合9番手にポジションアップ。SS4ではソルドがベストタイムをマークしてスニネンを逆転、総合首位の座を奪うことに成功した。このSSでは、勝田が右コーナーでアウト側にコースオフを喫し、この日の走行を終えることとなってしまった。

Red Bull


サービスを経て残す2SSは、いずれもこの日初めての走行。SS5は開けたセクションやターマックのダウンヒルセクション、ナローなテクニカルセクションなど様々な性格を持つステージだ。ここでのベストタイムはやはり後方スタートのソルド。サービスでマシンを修復しスピードを取り戻したタナックがSS2番手タイムで続く。スニネンもSS3番手タイムで食らいつき、総合2番手を守っている。

そしてこの日の最終SS、SS6。ソルドはこのSSも制して3連続ベストタイムを獲得、計4SSで一番時計を刻むスピードを見せて総合首位の座をガッチリとキープした。SS2番手にはヌービル、3番手にオィット・タナックと、ヒュンダイ勢がトップ3を占めるスピードを見せた。一方のトヨタ勢は奮わず、ロバンペラはSS5からステアリングに問題を抱え思うように走れず大きくタイムロスを喫してしまった。この結果、オジエは総合4番手にドロップ、ヌービルが代わって総合3番手に浮上している。また、ロバンペラは総合9番手に順位を落とし、代わりにタナックが総合8番手に順位を上げている。

TOYOTA


10月10日(土)の競技2日目はSS7〜SS12の計6SS、101.69km。3日間のうちで最も長い1日となる。初日と同じく4SS(2SSを2度)サービスなしで走行し、午後に2SSを走ることとなる。オープニングのSS7は日本時間の14時37分スタート。

WRCイタリア SS6後暫定結果
1. D.ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC) 1:12:40.9
2. T.スニネン(フォード・フィエスタWRC) +17.4
3. T.ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC) +35.2
4. S.オジエ(トヨタ・ヤリスWRC) +36.0
5. E.エバンス(トヨタ・ヤリスWRC) +51.9
6. G.グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC) +1:07.1
7. P.ルーベ(ヒュンダイi20クーペWRC) +1:33.5
8. O.タナック(ヒュンダイi20クーペWRC) +1:53.7
9. K.ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC) +2:32.3
10. O.ソルベルグ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +3:01.2



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