デイ3のオープニングとなるSS16でトップを行くセバスチャン・オジエが横転。ステージはフィニッシュしたものの、ベストタイムのローブからは26.2秒も遅れてしまった。このステージでローブはヒルボネンをあっさり逆転。オジエの背後21.5秒差に迫る。
横転したDS3 WRCのダメージは内部にも及んでいた。オジエはSS17でパワーステアリングが効かないトラブルに見舞われ、9番手タイム。3.9kmのステージながら対ローブで8.7秒のビハインド──総合タイムでは12.8秒差に詰め寄られた。一方のヒルボネンもオジエに15秒差の3番手につけている。
「コーナーをカットしすぎて横転した。フロント部分にダメージをうけて、パワーステアリングが効かないんだ。でも、やれることをやるしかない」
ステージは残すところSS18と19、それぞれ3.02kmと3.9kmのふたつのみ。オジエが逃げ切るか、ローブとヒルボネンが追いつくか、最後の戦いの幕は間もなく上がる。