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世界RXバルセロナ:激戦を制したティミー・ハンセンが第7戦で今季初優勝

©FIAWorldrallycross.com

世界ラリークロス選手権は10月17日、第7戦バルセロナがスペインのサーキット・デ・バルセロナ‐カタルーニャで開催され、ティミー・ハンセン(プジョー208)が優勝を飾った。2019年ドライバーズチャンピオンのハンセンは、これが今季初勝利となり、今シーズンの世界ラリークロスでは4人目のウイナーとなった。

今季3勝をマークし絶好調の選手権リーダー、ヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ポロGTI)はポールポジションからスタートし序盤リードを握ると、後続にオーバーテイクのチャンスを与えない走りでラップを重ねる。一方のハンセンは新タイヤ4本で臨んだファイナルをフロントロウからスタート、5ラップ目にジョーカーラップに入る。最終6ラップ目までジョーカーを残したクリストファーソンは、ここでハンセンの先行を許してしまい、0.417秒差の僅差でハンセンが逃げ切ることとなった。

「絶対に勝てない相手に打ち勝った気分。何年もフォルクスワーゲンを追いかけてきた。プライベーターとして、プジョーのワークスとして、そして今またプライベーターとして」と感慨深いコメントを寄せるハンセン。
「チームのスタッフは、ワークショップで本当に魔法のような仕事をやり遂げた。僕らも必死にテストを行ってきて手応えはあったし、ここに来てからもペースをつかんでいるフィーリングがあった。でも、ファイナルでは自分の持っているすべてを出し切らなくてはならなかった」

「序盤はヨハンについていくだけで必死だったが、自分がジョーカーに入った時にチャンスがやってきた。コーナーのひとつひとつを、100%正確にクリアしなくてはならなかった。ラッキーもあったが、それも含めてすべてを出し切った。ヨハンは今回も素晴らしい走りを見せていたが、ついにファイナルで彼に勝つことができた。ウイナーになれて本当に素晴らしい気持ちだよ」と喜びを語るハンセンは、これでドライバーズ選手権でも3番手に浮上した。

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予選をトップ通過していたクリストファーソンは、セミファイナル1も制しており、ドライバーズ選手権でのリードを25ポイントに広げている。
「今日は、あちこちで細かい課題があった」とクリストファーソン。
「Q2はベストの内容にはできず、ファイナルのスタートも完璧ではなかったが、それでも最初のコーナーを1番で抜けられた。細かい点はあったが、全体でみれば27ポイントを獲って選手権でのリードも広げられたので、満足しなくてはならない。フリープラクティス1でのペースは素晴らしかったし、自分たちに満足し、ほかのコンペティターたちもリスペクトする内容だった。ティミーとチームハンセンは、レース間に素晴らしい仕事をしていた。彼らがテストで追い込んでいる姿は、自分たちにも励みになった」

3位には、ハンセンの弟、ケビン・ハンセンが入り、チーム・ハンセンは昨年のカタルーニャに続いて今年もダブルポディウムを達成した。

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GRXタネコのニクラス・グロンホルム(ヒュンダイi20)は、マティアス・エクストローム(アウディS1)との激戦を制して4位フィニッシュ。エクストロームはこの日、テクニカル面での不調を乗り切って、今季3戦を残した時点でドライバーズ選手権でのタイトルを射程圏内に収め続けているほか、所属のKYBチームJCは、チームズ選手権での首位を守っている。Q2でトップタイムをマークしたアンドレアス・バックラッド(ルノー・メガーヌ)は6位フィニッシュとなった。

世界RXはこの週末、ダブルヘッダー開催となっており、10月18日は第8戦が同じくサーキット・デ・バルセロナ‐カタルーニャで行われる。

世界RXバルセロナ ファイナル結果
1 T.ハンセン(プジョー208) 4:47.809
2 J.クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ポロGTi) 4:48.226
3 K.ハンセン(プジョー208) 4:49.839
4 N.グロンホルム(ヒュンダイi20) 4:50.787
5 M.エクストローム(アウディS1) 4:51.231
6 A.バックラッド(ルノー・メガーヌ) 4:52.216



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