全日本ラリー選手権第3戦「ひむかラリー’11 in 美郷」は、SS総距離が100kmを超えたことで、獲得ポイントが2.0倍となるグラベルラリー。荒れた路面と天候に左右される難しい1戦を、奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューションX)が制し、2戦連続で勝利を挙げた。
スタートからリードしたのは勝田範彦/足立さやか組(スバル・インプレッサ)。しかしドライとなった2ループ目に奴田原が巻き返しを図り、デイ1終わって勝田と2.6秒差まで詰め寄る。そしてデイ2、最初のSSで勝田はフロントタイヤをバーストさせ後退。一方の奴田原はさらにベストタイムでリードを広げ、今季2勝目を飾った。3位には前戦から全日本ラリーに本格復帰した柳澤宏至/中原祥雅組(三菱ランサーエボX)がセッティング不足と語りながらも今季初のポディウムを獲得した。
JN3クラスは、香川秀樹/嶋田創組(DC2インテグラ)と、ポイントリーダーの曽根崇仁/桝谷知彦組(ZZT231セリカ)とのマッチレース。デイ1を終えて香川がトップに立つが、その差わずか0.6秒。そして迎えたデイ2、最初のSSでサスペンションアームを破損した香川がストップ。曽根がトップを守りきり今季初勝利。2位には松原久/香川俊哉組(ダイハツ・ブーン)、3位には山口清司/高橋巧組(AE111レビン)が入賞した。
JN2クラスは、天野智之/井上裕紀子組(NCP131ヴィッツ)が好タイムをマークし優勝。
開幕戦から3戦連続クラス成立となったJN1クラスは、マーチの西山敏/大谷美紀夫組が1位をキープして2勝目を挙げた。
※曽根選手のマシン名を誤っておりました。正しくは「ZZT231セリカ」です。