WRC第7戦イープルラリー・ベルギーの主催者、クラブ・スーパーステージは、11月19〜22日に開催を予定していたラリー開催がキャンセルを余儀なくされたことを発表した。新型コロナウイルスの感染流行により多数のイベントが開催中止に追い込まれた今季、ベルギー初のWRC開催枠を獲得していたが、感染流行の第2波が押し寄せるなか、苦渋の決断を下した。
イープルラリーが今季のWRCラウンドとして開催されることが発表されたのは、8月19日。以来、クラブ・スーパーステージのスタッフはイベント開催準備に全力を尽くしてきた。しかし、10月に入って新型コロナウイルスの感染が急速に広がりを見せるなか、ベルギーの諮問委員会がウイルスの蔓延を封じ込めるために規制を強める一方で、病院や医療従事者への負担が大きくなったためだ。
「我々は常にイープルラリー・ベルギーを全面的に支援する立場だが、今回はラリーを開催させることはできない」とイープル市のエミリー・タルぺ市長はコメント。
カール・デカルベ知事は「主催者、行政当局、内閣の内務大臣と密に相談し、当地方のパンデミックの状況分析を元に、現在の環境ではイープルで世界選手権を開催することを認めることは無責任であると判断した。今日(10月30日)の定例会で決定した施策の更新と、国家安全保障会議が10月28日に実施した「COVID-19の感染拡大を抑制するための緊急対策に関する省令」の改正に従って、知事決定書を作成する」と明かしている。