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無念の初開催キャンセル。イープルラリーが次に目指すものとは

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新型コロナウイルス(COVID-19)の世界流行に翻弄され続けている2020年のWRC、追加開催イベントとしてベルギー初のWRC戦開催が決まりながら、目前で開催キャンセルを余儀なくされたイープルラリー・ベルギー。その将来も不透明となっている。

初のWRC戦開催枠を獲得するために相当の投資を行った主催者だったが、2021年のWRCカレンダーに関してはリザーブイベントのリストに入ることしかできなかった。例年の会期である6月下旬はケニアのサファリラリーが入っており、サービスパークの会場として依存している広場、グロテ・マーケットが使用可能な日付は柔軟な選択に限りがあり、宿泊施設は通常、第二次世界大戦で役割を果たしたイープルとその周辺に魅力を感じるツアー会社が数カ月前から押さえ込まれている。

また、併催選手権の面でもBプランを持っていない。主催者は2016年限りでERCと決別してツアー・ヨーロッパ・ラリーシリーズ、英国ラリー選手権との併催に切り替えたが、いずれも2020年は1戦のみ開催された後にシリーズがキャンセルとなっている。加えて、いずれのシリーズも、ERCがここ4シーズン獲得した登録選手の数に対抗できるレベルにない。

2019年に初めてイープルラリーで勝利を飾ったクレイグ・ブリーンは、WRCベルギーではヒュンダイのサードカーをドライブする予定だった。
「オーストラリアの森林火災につけ、パンデミックにつけ、ラリーのキャンセルという事態に巻き込まれた。でも、結局は、これがいま自分たちが生きている世界であり、最も重要なことは誰もが健康で安全であることだ」とブリーン。
「主催者は、イベントを開催できるようにするために、まさにすべてを尽くしたが、単純にそうならなかった。将来、あの場所でWRC戦が開催できたら素晴らしいことだと思う。あのイベントは間違いなく、WRCにふさわしい1戦だからね。それは、言うまでもないことだ」
(Graham Lister)



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