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ヒュンダイがi20 Nラリー2のテストを開始、タナックもドライブ

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ヒュンダイ・モータースポーツは、新しいラリー2(旧R5)マシン、ヒュンダイi20 Nラリー2の初テストを実施した。最初に開発拠点のあるドイツ・アルゼナウ近郊でテストを実施し、先週にはイタリア中部で3日間にわたって走行を重ね、カスタマーレーシング部門のエンジニアが初期テストを完了させた。テストチームはこの先数カ月にわたって、国内外のラリー競技で直面する幅広いレンジの路面でも走行を重ねていくとしている。

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この初テストでチームは、ハンドリングのキャラクターや新しいシャシーのドライバビリティに重点を置き、ふたつのテストを通じて500km以上を走り込んだ。開発車両の初の走行は、量産モデルのi20 Nをベースに白紙の状態から設計したマシン各部のパフォーマンスに関して、デザイナーやエンジニアがデータを収集する貴重な機会となったとしている。

ドイツで行われたテストでは、WRC3に参戦中のヤリ・フッツネンがドライバーを担当。イタリアのテストではオィット・タナックも加わった。両ドライバーからのフィードバックはi20 Nラリー2の開発に活用され、カスタマーレーシング部門のエンジニアが新しいシャシーのバランスや挙動を理解する大きな助けとなる。今後は、さらに複数のWRCドライバーやR5マシン経験者、各路面のスペシャリストがテストをする予定となっており、路面や個々のドライビングスタイルに左右されない、優秀なハンドリングを誇るパッケージを供給することを目指す。

ヒュンダイ・モータースポーツは2015年にi20 R5でカスタマーレーシング部門に参入しており、i20 Nラリー2はこの後継となるモデル。これまでの5年間の経験を活かし、あらゆる面において改善させたパッケージを目指して製作されるという。カスタマーレーシング部門は、すでにこのi20 Nラリー2の予約受け付けを開始しており、チームやドライバーからの問い合わせも歓迎しているという。最初のマシンの供給は、2021年中としている。

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ヒュンダイ・モータースポーツのカスタマーレーシング・オペレーションリーダーのアンドリュー・ジョーンズは「i20 Nラリー2の最初のテストは、この新しいモデルの作業の始まり」と語る。
「今回のテストではシャシーやドライバビリティに重点を置いたが、開発の段階ではあらゆる路面でマシンを走らせ、シャシーのすべてのエリアが、どんなセッティングやドライビングスタイルにも対応できるようにしていく。先週イタリアで行ったテストも、開発段階の一環だ。オィットとヤリという、才能あるふたりのドライバーがステアリングを握り、彼らや今後テストに参加するドライバーからのフィードバックを活かして、エンジニアたちはi20 Nラリー2をオールラウンドに強いパッケージに仕上げていく」

このマシンをテストしたタナックは「i20 Nラリー2で2日間、みっちり走り込んだ。カスタマーレーシング部門のスタッフとともに、サスペンションやシャシーバランスに関して、多くの作業を行うことができた。このマシンは明らかにいい素性を持っているので、この先の開発に向けて非常にいいベースとなっている。まったく新しい設計なので、マシンのデータを得たり動きを見ることがとても重要になってくる。年末までにオープニングテストを終えられれば、チームは冬の間も作業を続けることができる。年が明けて、また開発作業に参加できる日を楽しみにしているよ」

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