ラリー・イタリア・サルディニアの競技初日デイ1は、5月6日(金)にサルディニア島の西部で合計8本のSSが行なわれた。デイ1のコースはハイスピードで非常に滑りやすく、トップドライバーたちからは「これほど難しいステージはなかなかない」という声が聞かれたほどだ。
オープニングでベストタイムを刻んだのはペター・ソルベルグ(シトロエンDS3 WRC)だった。しかし続くSS2でターボパイプが外れ約40秒をロスト。一気に総合10位まで順位を落とした。そのソルベルグにかわりトップに立ったのはミッコ・ヒルボネン(フォード・フィエスタRS WRC)である。だが、セバスチャン・ローブは不利な1番手スタートにもかかわらずSS3とSS4で連続ベストタイムをマーク。ヒルボネンを抜きさりトップに立った。
その後はローブとヒルボネンによる激しい首位攻防戦が続いたが、SS7でヒルボネンは右後輪をパンク。約50秒を失い4位まで順位を落とした。その結果セバスチャン・オジエ(シトロエンDS3 WRC)が2位に、ソルベルグが3位に浮上。
デイ2の出走順が決まるデイ1最終のSS8は、ヒルボネンが最速タイム、2位はソルベルグ、3位はローブ。オジエは大幅にペースを落として総合4位に後退した。オジエの後退によりソルベルグは1位ローブと33秒2差の2位に、ヒルボネンはソルベルグと19秒9差の3位にそれぞれポジションを上げた。
総合5位はマッズ・オストベルグ(フォード・フィエスタRS WRC)、6位にはWRC初参戦のMINIジョン・クーパー・ワークスWRCを駆るダニ・ソルドが続く。また、ヤリ‐マティ・ラトバラ(フォード・フィエスタRS WRC)はSS1でペースノートの読み上げミスにより、コースアウト。なんとかSS1を走り切ったが、SS2で走行不可能となりデイリタイアとなった。