米国の代表的なスバルドライバーで、幅広いモータースポーツで活躍するトラビス・パストラーナとナイトロ・サーカスがタッグを組んで誕生したナイトロラリークロス(Nitro Rallycross:NRX)が、2021年からシリーズ化されることが発表された。
その圧倒的なアクションで世界中のトップドライバー、チーム、メーカーを魅了してきたNRX。モータースポーツ界の未来系として期待されるこのカテゴリーが、来年から選手権として展開される。初年の2021年は米国内のみの開催となり、特設コースで5つのレースを構成。2022年には北米、ヨーロッパ、中東で10レースが開催される。このシリーズの骨幹となるのは、2022年から導入予定の電動スーパーカークラスだ。
「NRXは世界で最もエキサイティングなモータースポーツのシリーズになる可能性があると、当初から信じていた」とパストラーナ。
「米国のユタ州に最初のNRXコースを作った時、ドライバーの笑顔や100フィートのジャンプでサイドバイサイドの争いを繰り広げるマシンに興奮するファンの姿に、特別な何かを確信していた。今は、NRXの次のチャプターに向けて準備を進めているが、これまで以上に、様々なカテゴリーからトップドライバーが参加し、チームはマシン開発の限界に挑戦することになると確信している。とんでもないことが起きようとしているが、これもほんの始まりにすぎない」
「NRXのビジョンと、新開発のFC1-X電動マシンには、ドライバーが求めるすべてが込められている」と語るのは、2020年のFIA世界ラリークロスチャンピオンのヨハン・クリストファーソン。
「このシリーズは、量産の電気自動車を披露するためのプラットフォームとして完璧であり、ドライバーの我々にとっては、自分たちのスキルを披露するための最高の舞台にもなる」