TOYOTA GAZOO Racing WRTは、2021年ラリーモンテカルロに向けたテストをフランスで実施中だ。11日にはセバスチャン・オジエがステアリングを握り、雪の降るなか、ピレリタイヤを装着してアイスターマックでの感触を確かめた。
現段階での外観上での変化点は、左右のフロントフェンダーに新たな空力パーツが取り付けられていることだ。雪の降る中での写真のため鮮明なものではないが、フェンダー上面の外側に衝立状のパーツが付加されているほか、これまでは板状だったAピラー付け根のウイングレットも同様のデバイスが取り付けられ、大型化しているように見える。
さらに、フェンダーの後端(キャビン側)には左右3枚ずつのカナード状アイテムが。その下には縦にスリットが入れられている。ボディと同じ色に塗られているため一見分かりづらいが、ダウンフォースを得るというよりは、車体後方に流す気流を整える役目を狙ってのものと考えられる。全幅規定の関係上、このパーツのためにフロントフェンダー後端はわずかに絞り込まれる形になっているのではないかと予想される。
ヒュンダイも少し早い段階でテストをスタートしており、ティエリー・ヌービルとオィット・タナックがステアリングを握っている。トヨタのテストは14日まで実施予定という情報があり、これからそれぞれのドライバーがステアリングを握るものと思われる。