2020年いっぱいでWRC公式タイヤの供給契約が終了するミシュラン。最終戦ラリーモンツァでは全タイトルを独占して有終の美を飾った。
トヨタのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシアは、7度目のドライバーズタイトルを獲得。ヒュンダイ・モータースポーツはマニュファクチャラーズ選手権を連覇した。フランス拠点のミシュランは、WRC2ではマッズ・オストベルグ/トルステイン・エリクセン(シトロエン)、WRC3ではヤリ・フッツネン/ミッコ・ルーカ(ヒュンダイ)のタイトル獲得も支えた。
ミシュランは、WRCが創設された1973年の開幕戦ラリーモンテカルロを制しており、モンツァでのオジエが347勝目。これまでに12人のドライバーが通算28回のドライバーズタイトル、11メーカーが通算30回のマニュファクチャラーズタイトルをミシュランで獲得している。
ミシュラン・モータースポーツのディレクター、マシュー・ボナデルは、WRCはミシュランに実に多くをもたらしてくれたと語る。
「1973年の創設以来、我々がWRCに参戦しなかったのは7シーズンだけ。我々のタイヤから、本当にたくさんの思い出やエピソードが生まれている」とボナデル。
2021年からは、ミシュランに代わってイタリア拠点のピレリがWRカーの公式タイヤ供給をスタートさせる。