2020年は2021年シーズンから投入されるピレリのWRCタイヤ開発でテストドライバーを務めたアンドレアス・ミケルセンが、2021年はERC8戦にフル参戦することを発表した。Toksport WRTからシュコダ・ファビア・ラリー2 Evoを駆る。
ミケルセンは、11月に開催されたERCラリーハンガリーにファビア・ラリー2 Evoでシーズン初参戦で優勝を飾っている。2021年は、3月12〜14日のラリーセラス・デ・ファフェ・エ・フェルグエイラスで開幕するERC全8戦でファビア・ラリー2 Evoをドライブする。
「ERCにフル参戦する」と語るノルウェー出身のミケルセンは、現在31歳。Toksportからは2021年、WRC2にも参戦する予定だという。
「ふたつの選手権に参戦するので、ドライブする機会も多くなる」
これまでフォルクスワーゲン、シトロエン、ヒュンダイでワークスドライバーを務めてきたミケルセンは、これまでにWRC3勝を挙げている。WRCは2022シーズンからラリー1規定がハイブリッド化されるという大きな転機を控えており、ミケルセンは2021年の活動をWRCのトップカテゴリーへ返り咲くという目標に向けての「最高のステップ」にしたいと考えている。
「この機会を与えてくれたシュコダとToksportには、心から感謝している」と語るミケルセンは、シュコダの2022年向けのマシン開発にも参加するという。
「2021年は目標がひとつあり、参戦するラリーのすべてを圧勝で飾ること。そのことだけに専念していく。どのラリーに向けても準備は整っているし、自信も高まっている」
Toksport WRTからも「アンドレアスは、シュコダ・ファビア・ラリー2をERCで最速のラリー2マシンにするという自信を持っており、それを目指している」とコメントを発信している。ToksportはERCの強豪チームとしてしられており、2019年にはクリス・イングラムをERCチャンピオンに導いている。キプロスのアレクサンドロス・ソウロフタスも2019年のアゾレスラリーでERC1ジュニア部門のポディウムに上がっているほか、オーラ・ノーレはルノー・クリオRSRラリー5でERC3ジュニアのポディウムに2回上がっている。