Mスポーツ・フォードのチーム代表、リチャード・ミルナーは、2021年のWRCにチームからフル参戦するガス・グリーンスミスが今季、一貫性を高めてくれることを期待しており、1シーズンを通しての参戦とテストプログラムを行うことで、その期待に応えてくれると信じているようだ。
マンチェスター出身のグリーンスミスは2020年のWRC、トルコ戦では自己ベストの5位フィニッシュを果たしたが、開幕戦のモンテカルロと最終戦のラリーモンツァはコースオフと浮き沈みの激しいシーズンとなった。
今季はWRC12戦に参戦するほか、広範囲のテストも計画されており、開幕戦モンテカルロに向けてはフランスで2日間テストを行ったグリーンスミス。WRCが2021年から採用するピレリタイヤも、ここで初めて走行を経験した。
「ガスにとって鍵となるのは、イベントを走り切ること」とミルナー。
「とてもいい走りを見せたイベントもあったが、不運なアクシデントに見舞われたこともあった。細かいミスをなくすようにすることには、それほど時間はかからないだろう。彼は、自分が何をすべきかを理解しているし、我々は彼にそれを強要することもしない。彼に対しては常に目標やゴールを設定しているし、その内容は現実的なものだと感じている。彼は自分の力を証明してくれたと思っているし、好タイムをマークする能力もあると感じている。今季は彼にとって、2022年以降に向けてポテンシャルがあることを証明するチャンスになる」
(Graham Lister)