プロトンクスコラリーチーム、初陣のマレーシアで快走! – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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プロトンクスコラリーチーム、初陣のマレーシアで快走!

 

 2011年FIAアジア・パシフィックラリー選手権(APRC)の開幕戦となる「マレーシアラリー」が4月1~3日、マレーシア最南端の都市ジョホールバル周辺で開催された。マレーシアの自動車メーカー、プロトンからサトリアネオを輸入するキャロッセ(群馬県高崎市)は、競技車両ベースとしての同車のパフォーマンスをアピールするため、これまでクスコレーシングとしてAPRCに参戦してきた経験をフルに活用して、プロトンクスコラリーチームを立ち上げ、今季からサトリアネオのグループN仕様車両で、APRCと副次タイトルであるアジアカップ、ジュニアカップに参戦する。

 APRCには昨年から、改造度の広いS2000仕様のサトリアネオがシリーズに参戦しているが、グループN仕様はクラスが異なり、今季から創立されたジュニアカップが限定する1600ccNAエンジン・2WDというスペックと適合する。このジュニアカップは、APRC全6戦のうち4戦(マレーシア、オーストラリア、ニュージーランド、日本)が対象となり、ドライバーも28歳以下に制限される。プロトンクスコラリーチームからこのシリーズに参戦するのは、昨年、クスコレーシングからスズキスイフトでスポット参戦し2勝を挙げている番場彬/保井隆宏のコンビ(写真中)。さらにカスタマーとして高篠孝介/高橋浩子組(写真下)の参戦サポートも行なう。

 今年のマレーシアラリーには、同イベントとしては初めて、市街地に2.5kmのショートステージが特設され、より集客力高める演出が施された。そのほか、ジョホールバル北東部・コタティンギ周辺のプランテーションをつなぐ6本のステージを使用した計15SSが設定。デイ1、2を合計した、総ステージ走行距離は233.76kmとなる。

 競技車スペックのサトリアネオを、海外で初めてドライブした番場だったが、スタート前のテスト、シェイクダウンまで順調に走り込みを行ない、万全の体制でスタートを迎えた。気温、湿度ともに高いためクルーの体力的負担が大きいうえ、雨による路面コンディションの変化により、毎年のようにドラマが起きるこのイベント。今年もチャンピオン経験者が次々に脱落する波乱の展開となったが、番場は昨年からコンパクトクラスマシンをドライブしてきた経験を生かして、マシンへの負担を配慮しながらメリハリのついた走行でトラブルフリー。プロトンの母国とあって、サトリアネオのグループN車両の活躍が注目を集める中、番場/保井組のサトリアネオは、小排気量ながら格上クラスの車両にもひけを取らないパフォーマンスを披露。グループN2クラス優勝、ジュニアカップでは首位、総合でも8位という大健闘の結果を収め、今シーズン最高の滑り出しとなった。

 また、高篠/高橋組も番場に継ぐN2クラス2位、ジュニアカップ2位、総合9位とマレーシアラリー初参戦ながら、見事な結果を残した。

 APRC、ジュニアカップの次戦「ラリークイーンズランド(オーストラリア)」は、5月13〜15日に開催される。



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