WRC第2戦アークティック・ラリーフィンランド(2月26〜28日、グラベル&スノー)でワールドラリーカーデビューを飾るオリバー・ソルベルグが、2月7日にヒュンダイi20クーペWRCでの初テストに臨んだ。開催地ロバニエミのウインターコンディションに近い完璧なスノー路面で行われたテストはトラブルなく、スムーズに終了した模様だ。
WRCアークティックでは、ヒュンダイ2Cコンペティテョンからのエントリーとなるソルベルグは、現在19歳。4WDマシンで初めてラリーに参戦してからまだ2年も経過していないが、2020年はERCジュニアタイトルも獲得するなど目覚ましい成長を遂げており、今月はまた新たなステップを踏むことになる。
テストはマイナス10度のなかで行われ、サスペンションやデファレンシャルなど様々なセッティングを試しながら、マシンの応用力の理解に努めたという。
「朝、起きた時からずっと笑顔だったし、一日中、笑顔が止まらなかったよ」とソルベルグ。
「マシンは自分が考えていたよりも、少し素直なように感じた。何年か前はラリークロスマシンにたくさん乗っていたので、高パワー、ハイスピードのマシンには慣れている。i20クーペWRCで驚いたのは、高速コーナーでのグリップ。エアロがとにかく素晴らしいね」
一方、詳細については多くを語らなかったソルベルグ。
「今日の内容については、あまり細かいことは話さないけど、サスペンションとデファレンシャルのセッティングの作業を行い、いい発見もあった」とコメント。
「テストのコースに、超高速コーナーがあったらよかったんだけど。そうすれば、フルスピードで何ができるかが分かったと思う。でも、ラリーでは、この点に専念していこうと思う。ラリーでどんな結果が残せると思うかと聞いてくる人が多いけど、正直、結果は残せないと思う。今回のラリーは、自分にとっては“長めのテスト”のような感じだ。この素晴らしいマシンのことを、もっと理解したいし、6速コーナーも試してみたい。このマシンでのドライビングを楽しみながら、笑顔をキープしていたいね」
ソルベルグは自身のFacebookページで、テストの模様を収めた動画をシェアしている。