3月27日(日)、WRC第3戦ラリーポルトガルの競技最終日デイ3がファロを中心に行なわれた。合計4本のSSを走行し優勝は前日1位のセバスチャン・オジエ(シトロエンDS3 WRC)。2位は31.8秒差でセバスチャン・ローブ(シトロエンDS3 WRC)、3位はローブと3分22秒1差でヤリ‐マティ・ラトバラ(フォード・フィエスタRS WRC)という結果になっている。
オジエが2010年のラリージャパン以来となる優勝を飾った。デイ2が終了した時点で1位オジエと2位ローブの差は37.6秒差と大きく開いていた。前戦のメキシコでは最終日ローブとオジエの一騎打ちとなった際、オジエがコースアウトしまさかのリタイアに終わった。そこでシトロエンは無用な戦いを避けるようオーダーを発し、両ドライバーともポジションキープの走りに切り換えた。オジエはこれでポルトガル2連勝。去年WRC初優勝を決めたポルトガルで再度ポディウムの最上段に立った。
優勝の望みを断たれたローブも、最終ステージでベストタイムをマーク。今季より導入されたパワーステージ該当SSということで追加の3ポイントを獲得した。ドライバーズランキングではトップのヒルボネンと同ポイントに並んだ。
フォード勢はパンクやマシントラブルが重なりラトバラが3位に入ったものの、トップから4分14秒6遅れと完敗。ミッコ・ヒルボネン(フォード・フィエスタRS WRC)はSS15でドライブシャフトを破損し5位に落ちるもサービス後のSS16ですぐさま4位に浮上した。ストバートのマシュー・ウイルソン(フォード・フィエスタRS WRC)は5位。また、デイ1で計4本のパンクを喫しデイリタイアとなったペター・ソルベルグ(シトロエンDS3 WRC)は、その後ベストタイムを連発して追い上げ、最終のSS17でキミ・ライコネン(シトロエンDS3 WRC)をとらえて6位を得ている。