2月22日、スバル/STIは2021年のモータースポーツ活動計画を発表した。新型BRZ GT300で参戦するSUPER GT GT300クラスを筆頭に、全日本ラリー選手権とTOYOTA GAZOO Racing 86/BRZレースの両シリーズでは、参戦する選手をサポートする。21年のニュルブルクリンク24時間レースについては新型コロナウイルスの感染拡大の状況に鑑み、6月の参戦は見送るという。ただしニュルブルクリンク24時間レースへの参戦はスバル/STIにとって技術発展、人材育成などの面において重要な活動であるという位置づけに変化はなく、参戦が叶う状況になり次第、再度検討するという。
全日本ラリー選手権では、WRX STIで参戦する新井敏弘、新井大輝、鎌田卓麻の3選手をサポート。また、各ラリーにおいてスバル特約店からの選抜メカニックが車両メンテナンスをサポートする。
SUPER GTは新型をベースとした車両となり、空力まわりを一新。エンジンは前年までのEJ20を引き続き使用して臨むこととなる。体制については、ドライバーは井口卓人と山内英輝のコンビを継続するものの、総監督は渋谷真から小澤正弘に交代。全戦でのポイント獲得とシリーズチャンピオンを目指してシーズンに挑む。
TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZレースでは、昨年度チャンピオンの久保凜太郎と手塚祐弥のふたりをサポート。こちらも各レースで特約店からの選抜メカニックが車両メンテナンスをサポートする。
かつてはスバル・インプレッサWRCのエンジン開発にも携わっていた小澤正弘は、2021年のSUPER GT参戦にあたり、「2021年シーズンは、全戦でのポイント獲得、その先にはシリーズチャンピオンを見据えて、粘り強く走れるチームにしていきたい。“心をひとつに”というところをみんなで心に刻みながら、ひとつになって戦っていきたいと考えています」とコメント。来るべきシーズンに意気込みを見せた。