TOYOTA GAZOO Racingは2021年のWRC第2戦アークティック・ラリーフィンランドで新鋭カッレ・ロバンペラが2位入賞、ドライバーズランキングのトップに立つなど大きな成果を挙げた。エバンスは5位、オジエは20位となったが、WRCチャレンジプログラムで参戦中の勝田貴元も前戦モンテカルロと同じく6位フィニッシュを果たした。ラリーを終え、チームオーナーであるトヨタ自動車の豊田章男社長がコメントを発表した。
(以下チームリリース)
チームのみんな、雪の中のラリー・フィンランドおつかれさまでした。
カッレ、ヨンネ、2位獲得、パワーステージ1位獲得、そして、選手権ポイント首位おめでとう!
エルフィン、スコットも5位でポイントを獲得してくれました。
その仕事のおかげで、チームとしても首位キープができています。ありがとう!
今回は我々の地元フィンランドでの戦いでした。雪道のラリーがスウェーデンからフィンランドに移り、1つ増えたホームラリーで、チームは、なんとしても勝ちたいと思っていたはずです。ですので、ラリー直後に、チームから私に送られてきたメールの一言目は「優勝を逃してすみません」でした。
途中でデイリタイアを喫したセブも、一番悔しいのは自分であるはずなのに、コースオフしてチームに戻ってきた時の一言目は「申し訳ない」だったそうです。
本当に良いチームと戦えていると思います。
チームのみんなに「ありがとう」と、こちらからは返しました。
改めて言いますが、みんなありがとう!
今回のラリーは、チームとしては、決してベストコンディションではありませんでした。
しかしチームは、起きた事に対して、すぐに優先順位を考えた行動をしてくれました。
6位入賞の貴元も含め、こんなコンディションの中でのこの結果には感謝しかありません。
今シーズンは安全第一に加えて、健康第一も求められます。フィンランドでも3月からロックダウンが始まると聞きました。健康に留意しながら「もっといいクルマづくり」、そして、「チャンピオン獲得」を目指していきましょう。
まずは来月のクロアチア戦に向けて、準備を進めてください。5ヶ月後には、もう一度、フィンランドでのホームラリーがあります。
8月1日のフィンランドは、またあの場所でチーム全員が笑顔でヤリスを囲むことを願っています。
そこには私も、また笑顔で、シャンパンでベタベタになりながら立っていたいと思います。
ファンの皆さまも健康第一で過ごしながら、引き続きTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamの応援をよろしくお願いします。