3月20〜21日に開催される全日本ラリー選手権第2戦新城ラリーは、公式ウェブサイト上でエントリーリストを公開した。全日本選手権、オープンクラスを合わせて総勢68台がエントリーリストに並ぶ。
トップカテゴリーであるJN1クラスには9台がエントリー。内訳は、スバルWRX STIが3台、シュコダ・ファビアR5が2台、トヨタGRヤリスが4台となっている。スバル勢は、カーナンバー1の新井大輝を筆頭に、新井敏弘と鎌田卓麻。ファビアR5は柳澤宏至、福永修。一気に最大勢力となったGRヤリスは勝田範彦、牟田修平、眞貝知志、山本悠太。1月に発表があったとおり、勝田は眞貝とともにTGRチームのGRヤリスをドライブする(写真は2020年唐津のもの)。GRヤリスについては、今後のラリーでも台数増加が見込まれており、JN1クラスの勢力図は目まぐるしく変わっていくかもしれない。なお、昨年の新城ラリーで勝利を挙げた奴田原文雄はエントリーしておらず、今大会ではJN1クラスに三菱車は参戦しない。
駆動方式・排気量ともバラエティに富んだ車種がエントリーするJN2クラスは、前年度チャンピオンの中平勝也(トヨタGT86 CS-R3)を筆頭に7台がエントリー。ヘイキ・コバライネン(トヨタGT86 CS-R3)は2019年以来の全日本ラリー参戦となる(2020年は地区戦に出場)。JN3クラスは86/BRZが12台集結。曽根崇仁、長﨑雅志、山口清司ら86使いと竹内源樹、鈴木尚らのBRZ使いのバトルにも注目が集まる。また、ヌタハララリースクールから2000年生まれの若手、大竹直生が86で出場予定となっている。
スズキ・スイフトスポーツが大勢を占めるJN4クラスは8台がエントリー。西川真太郎、須藤浩志らスイフト勢と、ホンダ・シビック・タイプRを駆る香川秀樹がどのような走りを見せるか期待がかかる。JN5クラスは総勢9台。天野智之(トヨタ・ヴィッツGRスポーツ)と大倉聡(トヨタ・ヴィッツCVT)の対決に、昨年JN4クラスでランキング2位の内藤学武(トヨタ・ヤリス)がどこまで割って入るかに注目だ。清水和夫は佐藤久実とコンビを組んで、ヤリスCVTを走らせる。
ヤリス、アクア、デミオといったクルマが出場するJN6クラスには6台が出場。昨年チャンピオンの明治慎太郎(トヨタ・ヤリスCVT)や水原亜利沙(ヤリスCVT)に加え、GRヤリスRSで参戦する村田康介/梅本まどか、TRDラリーカップでチャンピオンを獲得した吉原將大(ヤリスCVT)など、こちらも熱い戦いが期待できそうだ。
ラリーは無観客での開催が決まっており、セレモニアルスタートや特設観戦ステージは実施されない。公式ウェブサイトでは沿道でのラリーカーの見学・撮影を控えるよう呼びかけがなされている。