2021年シーズン全日本ラリー選手権第2戦「新城ラリー2021」最終日が、3月21日(日)に行われ、新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)が、2位の新井大輝/小坂典嵩(スバル)に27.3秒差をつけて勝利を飾った。首位から43.9秒差の3位には福永修/齊田美早子(シュコダ・ファビアR5)が入っている。
予報どおりの雨となった最終日。前日までの首位を走行していた鎌田卓麻/松本優一(スバル)は、この日2本目となるSS6のフィニッシュ直前で、痛恨のクラッシュ。この結果、2番手につけていた新井敏弘がトップに立った。このSS6までを終えた段階で、主催者は残るSSのキャンセルを決断。公式通知にて「降雨による走行路面悪化の状況が危険だと判断し、SS7およびSS8のキャンセル」を発表。セクション3までのタイムでラリーは終了となった。
今季初勝利を収めた新井は「激しい雨という厳しいコンディションでしたが、あらためてスバルの良さを実感しました。鎌田選手は残念ながらリタイアとなってしまいましたが、もし私が1番手スタートだったら、こちらがリタイアしていた可能性もあると思います。そのあたりのことを考えると、これだけの雨が降っているのであれば、2日目は開催しない選択肢もあったのではという気がします」と、複雑な心境をコメントしている。