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WRC参戦プラン獲得に奔走するラッピ、シトロエンの電撃撤退は「裏切られた気分だった」

©Esapekka Lappi

今季のWRC、2戦を終えてマニュファクチャラーズ選手権首位に立っているトヨタ。2018年末にこのチームを離れ、ライバルであるシトロエンに移籍したエサペッカ・ラッピは、この時の決断に後悔はないと語った。トヨタで2年間、成長株の若手として活躍したラッピの電撃移籍は、当時大きな衝撃だった。

あのチームに留まりたかったかという問いにラッピは「後からならなんとでも言える。たぶん、でも間違いなく、例えばあと1年、トヨタで参戦が継続できるのかどうか分からなかったし、さらにその後のことも未知数だった。たぶん、2020年はなんの契約もできなかっただろう。こういったことは予想できることではないし、だからこそ、くだらない駆け引きをするのは少しばかげていると思う」と答えた。

「でも、トヨタを離れると決めた時は、シトロエンとの契約はとてもよさそうな感じだった。将来的に強くなるはずだったが、その後、何が起こったかはご承知のとおりだ」

Esapekka Lappi

シトロエンの電撃撤退はラリー界にとってもショックだったが、取り残された形となったラッピは“裏切られた”気分だったという。

「もちろんモヤモヤしたし、あんなにギリギリのタイミングでもあったしね。もう12月にもなろうという、シーズンの本当に終盤だし、ワークスのシートは基本的に埋まっていた。もちろん、マルコム・ウィルソンのいるMスポーツのシートを得られたのは本当によかったが、気持ち的には裏切られたという感じだったし、失望した」

2021年、ラッピはワークスシートを得ることができず、2月に母国で初めてスノーラリーとして開催されたWRCアークティック・ラリーフィンランドには、WRC2部門にカテゴリーを下げての参戦となった。ラッピはこのイベントで部門を圧勝。現在は、このロバニエミ拠点のイベント参戦が1回限りで終わらないよう、奔走しているところだという。

「全体としては、1戦だけの参戦にはしたくない」とラッピ。
「もっと参戦するというプランやアイデアはあるが、今の世界の状況の中では何も確信が持てない。実際に起こるまでは、何も話せることがないんだ。でも、今年は1戦限りにならないことを願っているよ」
(Graham Lister)



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