ヒュンダイは、今季初めてWRCとして開催されるシリーズ第3戦クロアチアラリー(ターマック)の準備として、オィット・タナックとティエリー・ヌービルを、4月10〜11日にイタリアで開催されるラリーサンレモにヒュンダイi20クーペWRCで参戦させる。
過去はWRCとしても参戦されていたラリーサンレモは今回、1デイのターマックラリーとして開催され、タナックとヌービルにとっては、今シーズン初のターマックラリーとなる4月22〜25日のクロアチアに向けて絶好のウォームアップとなる。
リグーリア山脈で開催されるこのイベントでは、ヌービルが2011年に勝利を飾っている。しかし、今回、ヌービルとタナックに求められるのは、ピレリタイヤを履くi20クーペWRCカーでのターマックでのドライビングに順応することになるだろう。さらに、ヌービルにとっては、今季からコ・ドライバーを務めるマルティン・ウィダグとのコンビネーション熟成にも役立つ。このコンビは今月、イタリアで開催されたターマックラリー、ラリーイルチョッコ・エ・バレ・デル・セルキオにi20 R5で参戦し、優勝を飾っている。
ラリーサンレモでは、併催イベントのラリーサンレモWRC+でWRカーでの参戦を認めており、本イベントに設定されるSSのうち、11日の夕方にSS1として走行する2kmスーパーSS以外の全SSを走行する。ルートには、サン・バルトロメオやコル・ディ・オッジアなどWRCサンレモ時代にも設定されたステージも含まれているという。
2台のWRカーに加え、WRCクロアチアでi20クーペWRCのサードカーをドライブすることが決まったクレイグ・ブリーンもi20 R5でラリーサンレモに参戦する。さらにピエール・ルイ・ルーベと、ヒュンダイのWRC2ドライバー、オリバー・ソルベルグもi20 R5で参戦するが、ソルベルグはWRCクロアチアの参戦は予定していない。
このラリーサンレモには、ジュニアWRCチャンピオンのトム・クリステンソンがMスポーツ・ポーランドがFIA公認を取得したばかりのフォード・フィエスタ・ラリー3で参戦。クリステンソンは、WRCクロアチアではフィエスタ・ラリー2でWRC2部門に初参戦が予定されている。