2011年WRC第2戦、ラリーメキシコのデイ2が3月5日(土)に行なわれた。合計9本のSSを戦い1位はデイ1トップ、シトロエンのセバスチャン・オジエ(シトロエンDS3 WRC)。2位は10.5秒差でセバスチャン・ローブ(シトロエンDS3 WRC)、3位は首位オジエと1分30秒4差でミッコ・ヒルボネン(フォード・フィエスタRS WRC)と、トップ3の順位はデイ1と変わっていない。
デイ1で首位に立ったオジエは、先頭走者として路面にルーズグラベルが堆積した滑りやすい路面を走行。オープニングのSS11でトップの座をローブに譲り渡した。2番手スタートのローブはステージごとにオジエとの差をじわじわと広げていき、SS14で両者の差は19.7秒にまで拡大した。しかしSS15を前にローブのマシンにギヤシフトのトラブルが発生。その修理のため時間を要し、スタートのタイムコントロールに遅着し50秒のペナルティを課せられてしまった。その結果、オジエがふたたび1位に上がり、ローブは24.1秒遅れの2位に。ローブは残るステージで差を詰め、10.5秒差の2位でフィニッシュした。
3位ヒルボネンは先頭走者から解放されたにもかかわらずペースが上がらず、2位ローブとの差はデイ1とまったく同じ1分19秒9。その1分13秒4後方に、チームメイトのヤリ‐マティ・ラトバラ(フォード・フィエスタRS WRC)がつけるが、首位からは2分43秒8遅れ。たとえマシンが変わっても、メキシコがフォード勢にとって苦手なラリーであることにかわりはないようだ。
ラトバラと4分08秒差の5位はペター・ソルベルグ(シトロエンDS3 WRC)。ソルベルグはデイ1で電気系トラブルによりマシンがストップ、大幅にタイムを失い13位に沈んだ。しかし、デイ2では4本のベストタイムを奪い、5位まで順位を戻した。ただし電気系の問題が原因と考えられるサイドブレーキが効かないトラブルはデイ1、デイ2とも解消せず我慢の走りとなった。なお、同様のトラブルはローブのマシンにも発生している。さらに、シトロエンはオジエのマシンのエンジンがバラつくなどいくつかトラブルに見舞われた。