2004年ラリージャパン優勝車のインプレッサWRC2004がオークション出品 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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2004年ラリージャパン優勝車のインプレッサWRC2004がオークション出品

©SILVERSTONE AUCTIONS

日本でのWRC初開催となった2004年のラリージャパンで、ペター・ソルベルグが優勝を飾ったスバル・インプレッサWRC2004(S10)をプロドライブがレストアしていることは、これまでもRALLY PLUS本誌でお伝えしてきたが、このたび、このマシンがオークションに出品されることになった。オークションはシルバーストン・オークションで、5月22日土曜日に開催される。

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この “555 WRC” スバル・インプレッサWRCは、プロドライブが2004年のラリージャパンとまったく同じスペックに戻してレストアしたもの。ソルベルグが日本初開催のWRCを制したことは当時、日本のラリー界を大いに盛り上げたことはあまりにも有名。マシンは細部にわたってこだわり抜いてレストアされたという。

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このシャシーNo「PRO-WRC 04008」はプロドライブが2004年シーズンに製作した8台目のシャシーで、この年、ラリージャパンより前の6月に行われたラリートルコでソルベルグがドライブし、3位でフィニッシュした。そして2004年9月5日、“555 WRC”のプレートをつけたスバル・インプレッサWRCでラリージャパンを制した。ソルベルグにとって8度目、スバルにとっては42度目のWRC勝利だった。このマシンは、ラリーをスタートからフィニッシュまでリードを守り続け、計11本のステージウインをマーク。2位でフィニッシュしたセバスチャン・ローブに1分以上の大差をつけての圧勝だった。

このマシンは、当時担当していたテクニシャンによってレストアが行われた。プロドライブのレストア部門は、2004年のラリージャパンでのこのマシンの書類をすべて保管しており、マシンをソルベルグが2004年のラリージャパンに参戦した当時と寸分違わない状態に再現することができたという。特に、サスペンションのセッティングや好みのシート、ペダルのポジション、ボトルホルダーさえも、イベント当時と同じように再現されている。

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シルバーストン・オークションのセールスコントローラー、ガリー・デューンは「ペター・ソルベルグが競技参戦に使用したマシンを出品できるという、唯一無二の機会を提供できることを、心からうれしく誇らしく思う」とコメント。
「間違いなく、出品の中でも人気の1台となるだろう。価格は急速に上がっており、今回はオークション当日に入札者を室内に招待することのできる、久しぶりの開催となる」

シルバーストン・オークションは、このような特別なマシンの出品を担当できることを、特に光栄に感じているという。プロドライブ・レジェンズがこれまでにレストアしたインプレッサはこの1台しかないという。スバルの母国でのWRC初戦を制したマシンを完全再現した‘PRO-WRC 04008’ を手に入れる機会は今後はないだろう。

手間のかかる修復の詳細や、修復中の写真をまとめた小冊子がマシンの記録ファイルとともに含まれていることも注目に値する。

シルバーストン・オークションは、5月12〜21日の間、ストーンレイ公園でこのマシンを展示。見学には予約が必要だという。見学の予約やオークションに関しての問い合わせは
+41 1926 691141
または
enquiries@silverstoneauctions.com
で問い合わせを。
オークションの内容はWebサイトでも見ることができる。
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