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ARAオリンパスラリーでスバルのトラビス・パストラーナが今季3連勝、ケン・ブロックは2位

©subaru.com/rally

米国の国内ラリー選手権にあたるアメリカン・ラリー・アソシエーション(ARA)第3戦オリンパスラリー(グラベル)が4月24〜25日、ワシントン州で開催され、スバル・モータースポーツUSAからスバルWRX STIで参戦したトラビス・パストラーナが優勝した。パストラーナは、これで今季開幕から3連勝。今季のARAは全9戦が予定されているが、3戦を終えた時点でパストラーナとチームメイトのブランドン・セメナックは、それぞれ首位、3番手につけている。

ドライバーにもファンにも人気の高いオリンパスラリーは、雨が降ると瞬時に道のコンディションが変わるが、景観も豊かで米国のラリーカレンダーの中でもチャレンジングなステージだ。昨年王者のバリー・マッケンナ(フォード・フィエスタWRC)が家庭の事情で参加することができなくなったため、オープンクラスの戦いはスバル・モータースポーツUSAからエントリーしたパストラーナとセメナック、今戦からスバルに再びスイッチしたフーニガン・レーシング・ディビジョンのケン・ブロック、3台のWRX STIによって展開された。

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デイ1は霧雨〜豪雨となる中、パストラーナはSS1とSS3を制して首位に立ち、セメナックに7秒差をつけて最初のループを終えた。しかし、2ループ目に入るとセメナックが応戦し、SS5、SS6と連続ベストをマークして、その差は3.6秒に。しかし、そのセメナックは約29kmのステージで不運に見舞われる。パストラーナとの差を詰めようと、このステージの序盤で激走を見せ総合リードも見えてきた中、路面がスリッパリーとなった橋でコースアウト。ドライバー側を激しくヒットし、ここでリタイアとなってしまった。

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一方、ハードな攻めを続けるパストラーナは、ケン・ブロックに47.3秒差をつけて日曜日に残された4ステージを迎える。この日も2本のステージウインを重ねるなど好走を続けたパストラーナは、1分近くの差をつけて優勝を飾った。一方、ブロックも、2009年以来となるスバル車でのラリーを2位でフィニッシュ。ドライバーズ選手権でもマッケンナ、セメナックをかわして2番手に浮上した。

「ワシントン州での週末は最高の内容になったよ!」とパストラーナ。
「今回はポディウムを目指して選手権での好位置を守ることを目指していたが、優勝で終えることができた。絶好のタイミングで絶好の位置につけていることは重要だ。ここの道はアメージングで、ブランドンは本当にがんばったし、ケン・ブロックとまた戦えたことも良かった。リアノン(ゲルソミーノ、コ・ドライバー)と自分はポイントを獲得できてハッピーだし、残り6戦に向けていいリードを築くことができた」

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スバル・モータースポーツUSAの次の参戦は、6月11〜12日に開催されるARA第4戦サザンオハイオ・フォレストラリーとなる。

ARAオリンパスラリー 最終結果
1 T.パストラーナ(スバルWRX STI) 1:56:12.3
2 K.ブロック(スバルWRX STI) +59.1
3 J.マクリーン(ヒュンダイi20 R5) +3:15.3
4 R.ブース(フォード・フィエスタ) +6:49.4
5 J.コイネ (フォード・フィエスタ) +16:02.7
6 S.バーク(フォード・エスコートMK2) +18:18.2
7 M.ブラスフィールド(スバルWRX STI) +22:22.8
8 D.ネルソン(スバルBRZ) +24:00.3



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