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WRCクロアチア:元eスポーツWRC王者のジョン・アームストロングがJWRCデビューウイン

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WRCラリークロアチアでは、今季のジュニアWRCが開幕。フォード・フィエスタ・ラリー4でのワンメイクシリーズとなるこの部門では、ジョン・アームストロングがJWRC初優勝をマークした。

ドラマの連続となったJWRC部門の争いは、今季のタイトルが予測不可能であることを示したと言えそうだ。その中で、2018年のeスポーツWRCでチャンピオンに輝いたアームストロングは、金曜日に安定した走りを披露しこの日を3番手で終えた。

一方、常連ドライバーであるスロバキアのマルティン・コチは、WRC初開催のクロアチアラリー初日に経験を活かして首位に立ち、ミスを最小限に抑え切った。しかし、土曜日に石にヒットしてホイールにダメージを負い2分半をロス。首位から陥落してしまった。

土曜日を終えて首位に浮上したアームストロングは、ラウリ・ヨーナに22.5秒の差をつけて最終日を迎えた。その後にはセスク、コチ、ウィリアム・クレイトンが続いていた。最終日、逆転を目指してチャージをかけたヨーナだったが、アームストロングのペースについていくことができず、SS18でミスを喫したことで3番手に後退。この結果、セスクが2番手に上がった。

SS19はJWRCはキャンセルとなったことから、アームストロングは37.9秒と十分な差を築いて最終ステージを迎えることができ、堅実にこのステージを走り切ってJWRCのデビュー戦で勝利を飾った。セスクは絶妙な走りでペースをコントロールし2位でのフィニッシュを果たしたが、ステージウインポイントを1回も獲得することができなかったことが悔やまれる。

ヨーナもセスクに追いつくことはできなかったが、初めてのターマックラリーを3位でフィニッシュしたほか、ステージウインポイント1を獲得した。

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フィル・ホールをコ・ドライバーに迎えて初参戦のJWRCで勝利で飾ったアームストロングは「今年、戦いに戻りたいと思ったのは、自分にはこれ以上できないだろうと思っている人に、自分はまだできると証明したいことが理由のひとつ」とコメント。
「参戦できるのは、本当に素晴らしいこと。本当にタフなラリーだったが、この4年間でラリーは2、3戦しか出ていないので、JWRCに参戦して勝てたことはアメージング。この参戦を実現させてくれたみんなに、本当に、本当に感謝している。本当にトリッキーで大変なバトルだったが、戦った仲間たちに心から感謝したいよ」

WRCクロアチア JWRC部門最終結果
1 J.アームストロング(フォード・フィエスタ・ラリー4) 3:15:07.6
2 M.セスク(フォード・フィエスタ・ラリー4) +33.5
3 L.ヨーナ(フォード・フィエスタ・ラリー4) +48.8
4 M.コチ(フォード・フィエスタ・ラリー4) +2:46.1
5 W.クレイトン(フォード・フィエスタ・ラリー4) +3:35.5
6 S.パヤリ(フォード・フィエスタ・ラリー4) +3:36.7
7 R.ビリベス(フォード・フィエスタ・ラリー4) +1:13:24.3
8 R.バディウ(フォード・フィエスタ・ラリー4) +1:22:32.6

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