Mスポーツ・フォードは、WRCクロアチアで好走を披露したアドリアン・フルモーを高く評価し、第4戦ラリーポルトガル(グラベル)でも引き続きフルモーをWRカーのドライバーに起用する。
フランス出身25歳のフルモーは、WRカーでのWRCデビューとなったクロアチアでセカンドベストタイムを2回マークし、総合5位でのフィニッシュを果たした。この活躍が認められ、次戦での起用につながった。今季フルモーはテーム・スニネンとWRカーの参戦をシェアしており、当初の予定ではポルトガルではスニネンがWRカーをドライブする予定だった。そのスニネンは、クロアチアではフォード・フィエスタ・ラリー2でWRC2に参戦し2位に入っている。しかし、ポルトガルでも引き続きWRC2での参戦となり、WRカーでの参戦復帰はラリーイタリア・サルディニア(6月3〜6日)以降に持ち越しとなった。
フルモーは、チーム代表であるリチャード・ミルナーから、クロアチアでの完璧なまとめ方がポルトガルでのドライブにつながったと伝えられたという。
「ラリーが終わった時は残念な気持ちだった。あの時は、次にこの素晴らしいマシンをいつドライブできるのか分からなかったんだ。そしたらリッチ(ミルナー)が、ポルトガルでもこのマシンに乗せるよ、と言ってくれたんだ」とフルモー。
「あの週末の内容だけでも本当に満足だったのに、次のイベントでもまたあのマシンをドライブできるチャンスが巡ってきたなんて信じられない。あのマシンでグラベルでの走りを経験するのが本当に楽しみだし、最大限の経験を得るために必死に学んでいく」
ミルナーは、フルモーのクロアチアでの走りは予想を遥かに上まわっていたと語った。
「4年前、彼は(病気のために)ラリーマシンを走らせることもできなかった。でも、今はチャレンジングで非常にいい走りをしているし、ステージで成長する姿を見るのは本当に魅力的だ」とミルナー。
「グラベルでトップスペックのフィエスタのパワーやパフォーマンスを経験することはまったく異なるチャレンジになるが、彼はプレッシャーには感じていない。再び彼のパフォーマンスを見るのを本当に楽しみにしている」