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Mスポーツ・フォードのミルナー「フォードはベース車両をまだ検討中」

©M-SPORT

2022年からWRCに導入されるハイブリッド方式のラリー1マシン、その開発テストの画像をいち早く公開したMスポーツ・フォード。現在WRCにマニュファクチャラーズ登録しているトヨタ、ヒュンダイ、Mスポーツ・フォードの3チームはいずれも、2022年から3年間の参戦についてWRCプロモーターと契約を結んでいるが、ラリー1マシンのテスト画像が公開されたのはこれが初めてだ。

Mスポーツがラリー1マシンのベース車両としてどのモデルを使うかについては依然として憶測が続いている中での今回の画像公開。ここまでのテストは、フォード・フィエスタWRCで行われているが、チーム代表のリチャード・ミルナーは、フォードのベース車両選択は現在行われているところであることを明かした。
「どこかの段階でサプライズがあるかもしれないが、どんなサプライズか、それがいつ起こるかは誰にも分からない」とミルナーはクロアチアラリー会期中、独自の取材に対して答えていた。
「正直に話せば、内部では何がベストなのか、まだ話し合いが行われている段階だ。しかし、この先数カ月のうちに英国外でのテストを始めるので、なんらかの画像が出てくると思うよ」

ハイブリッドキットを供給するコンパクトダイナミクスのキットに不具合が見つかり、それがリコールされたために遅れが生じている点に関して、ミルナーは「ほかにも遅れが出てくるだろうということは賢明に予測しておくべき。初めてラリーに参入するコンパクトダイナミクスに対し、計画に遅れなく問題のユニットを供給することを期待するのは、かなりハードルが高すぎる。確かにいくつか問題は出ているが、そこを必要以上に強調することに意味はない。みんなが同じ船に乗っており、同じことに対応をするだけ。トップに立つチームというのは、こうしたことに最善の方法で対応できるチームだ」

ミルナーはMスポーツのラリー1プロジェクトに対し、これまでのフォードの協力にも称賛を送った。
「フォードと彼らの支援や知識がなければ、本当に苦戦していただろう」とミルナー。
「彼らはバッテリー技術を駆使することのスペシャリストであり、彼らの経験には本当に助けられている。正直、我々にとってこのパートナーシップは不可欠だよ」
(Graham Lister)



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