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ハイブリッドキットのリコールに対し、FIAのイブ・マトンは「導入に遅れはない」と強調

©WRC PROMOTER

FIAラリーディレクターのイブ・マトンは「2022年のラリー1規定導入が遅れることはない」と、クロアチアラリーを終えた後に語った。

コンパクトダイナミクスが供給するハイブリッドキットのリコールが原因で、現実的に12カ月の遅れが出るのではとも懸念されていた。しかし、マトンはそのようなことにはならず、新規定は予定どおりの導入を目指していると強調した。

「もちろん、どんなに新しい製品でも、開発中は試練に直面するものだ」とマトン。
「我々にとっては、開発の中で当たり前のように発生する流れの一部のようなものなので、一丸となって取り組んでいる。現状は、新型コロナウイルスの影響で供給が遅れたことで、作業を加速させているが、2022年シーズンの開幕まで8カ月残っているので間に合う範囲だ」

ラリー1マシンのテスト画像を初公開したMスポーツ・フォードのリチャード・ミルナーは、クロアチアラリーの現場において「2022年にラリー1が間に合わないとなれば、チームがフォードから与えられた貴重な技術支援を台無しにすることになり、そうなればWRCへの関与を諦めることにもなりかねないことを意味する」と語っていた。

しかしマトンも、もし開発に遅れが生じた場合、Mスポーツ・フォードと同様に3年間の契約を結んでいるトヨタやヒュンダイも選手権を立ち去るだろうと認めており、その場合、2022年の選手権を行うか新規定の導入を断念するかという決断を迫られる事態にもなりかねない。
(Graham Lister)



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