Mスポーツ・フォードは先週、2022年から導入されるハイブリッド方式のWRC最高峰カテゴリー、ラリー1マシンのテスト走行をスペインで行った。同じく2022年からラリー1マシンの導入が確定しているトヨタ、ヒュンダイに先駆けて、英国内で行った初テストの画像を公開したばかりのMスポーツ・フォードだが、今後はプログラムを進め、ヨーロッパ各地でもテストを行うと明かしていた。
今回ドライバーを務めたマシュー・ウィルソンは、今回のマシンの仕上がりに満足を見せている。
「すべて本当に順調に進んだよ」とウィルソン。
「バルセロナ近郊のスムーズ寄りのグラベルを走行したが、天候としてはすべてのコンディションを少しずつ経験できた。マシンの走りには本当に満足している。今週はとても有意義だった。新導入のハイブリッドマシンなので、とにかく走って、戻って、次の走行に向けて何を学んだかを理解することが重要。今週は、自分たちにとって、来年が楽しみになるようなとても貴重な経験ができたといえる」
パフォーマンス面では、ウィルソンはハイブリッドの電動と現行の内燃エンジンとのコンビネーションは、ラリー1としてのマシンを見応えのあるものにするだろうと期待を高めたようだ。
「間違いないね」とウィルソン。
「(ハイブリッドの電力の)ブーストがかかると、それをすごく感じるんだ! パフォーマンスはかなり特別で、まだ成長過程。正直、ハイブリッドの分で増えた重さは感じられなかった。そりゃ、低速コーナーでは影響はあるけど、最初に指摘するような部分ではない。これだけパワーがあるんだからね!」
「すべては、今はステップバイステップで進んでいる。このようなプロジェクトに関われるのは本当にやりがいがあるし、チームにとっても最高にエキサイティング。テクニカルな面においては、チームはかなり忙しい状態が続いている。このようなマシンや、次の世代のことを考えると本当にワクワクするよ」