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FIAラリーディレクターのイブ・マトン「ラリージャパン開催可否はオリンピックの開催がどうなるかだ」

©Eurosport Events

FIAのラリーディレクター、イブ・マトンは、11月に予定されているWRC最終戦ラリージャパンが予定どおりに開催されるかどうかは、今夏に日本でオリンピック・パラリンピックが開催されるかどうかにかかっていると語った。

『東京2020』は7月23日〜8月8日に開催される予定(パラリンピックは8月24日〜9月5日)だが、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会と国際オリンピック委員会は、日本で新型コロナウイルスの感染患者が増加し日本の医療を圧迫していることから、大会中止を求める声が高まっている事態に直面している。

マトンは、米国のDirtfish.comサイトで「現時点で我々が注視するのは、オリンピックの開催がどうなるかだ」と語っている。
「このことは、ラリージャパンが開催できるかどうかを左右することになる。11月に日本でWRCが開催できるかどうかは、オリンピックが通常の方法で開催されることでしか確定できない」

日本の11年ぶりのWRC開催は、11月11〜14日に予定されており、今回は愛知県・岐阜県を拠点にターマック路面で設定される。
「ラリージャパンに向けては、我々も取り組みを続けている」ともマトンは付け加えた。
「スポーティング面でのスタッフは、通常どおりに主催者との作業を行っている」

今季、トヨタはここまでの4戦中3戦で勝利を収めており、ドライバーズ、マニュファクチャラーズの両選手権で首位に立って次戦のラリーイタリア・サルディニアを迎えるなど好調。ラリージャパンが開催されれば、大会は大いに盛り上がることは間違いないだろう。さらに地元出身の勝田貴元は、WRカーでのフル参戦初年の今季、3戦連続で6位フィニッシュを果たした後、前戦のラリーポルトガルでは自己ベストの4位に食い込む活躍を見せている。
その勝田は、Dirtfishに対し「今はかなり複雑な状況で、オリンピックが開催されるかどうかを見届けなくてはならない」と語っている。
「オリンピックがラリージャパンに与える影響は、もちろん大きい。でも、もし開催できれば、とても楽しみだね」

一方、ラリージャパンは先日、タイトルスポンサーとして、エンジニアリング・ソフトウェア会社のフォーラムエイトを発表したばかり。また日本ではWRC開催の約1カ月前となる10月8〜10日に、F1日本グランプリが鈴鹿サーキットでの開催を予定している。
(Graham Lister)



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