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WRCサルディニア:WRC3はヨアン・ロッセルが優勝して選手権リードを拡大

©CITROEN

WRC第5戦ラリーイタリア・サルディニア(グラベル)、WRC3では選手権リーダーとしてスタートしていたヨアン・ロッセルが優勝を果たし、タイトル獲得に向けて大きく前進した。

シトロエンC3ラリー2を駆るロッセルは、序盤リードしていたカエタン・カエタノビッチがコースアウトしたことで、金曜日の終盤にトップへと躍り出た。土曜日の舞台となったモンテ・レルノ地方の過酷なステージでも完璧なドライビングでライバル勢との差を広げたロッセルは、最終日には3SS連続でトップ5タイムをたたき出してポジションを固め、最終的に26秒のマージンを残してフィニッシュを果たした。ロッセルは今季ここまで、すべてをトップ3以上のフィニッシュでまとめている。今回も高ポイントを獲得したことで、選手権争いでは34ポイントという大差をつけてトップに立っている。

「タイトル争いの面では、完璧なラリーだった。新しいステージがいくつもあったし、ポルトガル以降にチームがマシンに行ってきたセットアップにも満足している」とロッセルは語った。

ポディウムの残り2枠は、スペイン勢が占めた。ペペ・ロペスがシュコダ・ファビア・ラリー2勢の最上位に入り、23歳のヤン・ソランスがデイ2のパンクという不運を乗り越えて22.6秒差で続いた。このふたりは、いずれも初のポディウムフィニッシュだ。

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2019年のERCチャンピオン、英国のクリス・イングラムは4番手につけていたが、最終ステージの手前でファビアに水漏れが発生。悔しいリタイアを喫している。すぐ後方を走っていたアルベルト・ヘラーも、シトロエンを派手に横転させてリタイアとなった。

こうした上位勢の波乱によりポジションを上げたドライバーの中には、ファビアを駆るファビオ・ザルディバールは3分57秒7差で自己最高位となる4位を獲得した。同じくファビアのエミリオ・フェルナンデスはザルディバールに1分49.3秒差の5位。ニコラ・シャミンは、土曜日にトラブルに見舞われたものの着実に巻き返し、トップから7分2秒5遅れの6位でフィニッシュした。

エストニア期待の若手、イーゴン・カールには悔しい週末となり、SS1でフォルクスワーゲン・ポロGTI R5からホイールが脱落したうえに、土曜日のデイ2もデイリタイア。しかしパワーステージでは、トップタイムをたたき出して最大ポイントを獲得して一矢を報いた。

WRCサルディニア WRC3部門最終結果
1 Y.ロッセル(シトロエンC3ラリー2) 3:30:04.1
2 P.ロペス(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +26.0
3 J.ソランス(シトロエンC3ラリー2) +48.6
4 F.ザルディバール(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +4:46.4
5 E.フェルナンデス(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +6:35.7
6 N.シャミン(シトロエンC3ラリー2) +7:02.5
7 A.クレマー(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5) +9:51.2
8 K.カエタノビッチ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +10:29.9



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