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全日本ラリーカムイ:豊田章男社長「“ワークスのGRヤリス”を初めて勝たせてくれてありがとう!」コメント全文

©Naoki Kobayashi

7月3日〜4日にかけて北海道虻田郡ニセコ町を拠点に開催された全日本ラリー選手権第7戦ARK ラリー・カムイでTOYOTA GAZOO Racingから参戦する勝田範彦/木村裕介が、GRヤリスの初グラベルラリーにおいて優勝を果たした。勝田は初日を2番手で終え、最終日にはスバルWRX SSTIの新井敏弘/田中直哉との接戦を制した。ラリーを終え、トヨタ自動車の豊田章男社長がコメントを発表している。

(以下チームリリース)


GRヤリスがTOYOTA GAZOO Racingというワークスチームで競技参戦するのは全日本ラリー選手権だけです。
3月の新城ラリーから参戦が始まり、5回目の挑戦となる「ARKラリー・カムイ」で、ようやく勝利することができました!
勝田範彦選手、木村裕介選手、“ワークスのGRヤリス”を初めて勝たせてくれてありがとう!
先週、ケニアで表彰台に立った息子の勝田貴元選手と、ややこしいので、範彦選手をあえて普段通り“範さん”と呼ばせていただきます。
範さん!やっと勝利することができて、ホッとしていると思います。私もホッとしました。
ずっとSUBARUで勝ち続けてきた範さんですが、私からの無理なお願いを受け入れてくださり、数年前からGRヤリスの開発に参画してくださっていました。
そして昨年「そのままGRヤリスで全日本ラリーに乗ってもらえないか?」「GRヤリスをこれからも鍛え続けてほしい!」と、さらに無理なお願いをしました。
SUBARUに大きな恩義を感じている範さんは、迷われながらも、また私のお願いを聞いてくださいました。

そんな中で迎えた初戦は、序盤でエンジンブロー…。
TOYOTA GAZOO Racingで走る初めてのラリーで、戦えるクルマを用意できず本当に申し訳ないことをしました。
それでも「初戦で好結果が出ていたら、そこに安心してしまっていたかもしれない。この悔しさがきっと好結果につながるはず」と言ってくださいました。
そして、ラリーの経験が少ないトヨタのメカニックやエンジニアを本気で鍛えてくださっています。
初戦の悔しさもあって、どうしてもエンジニア達は完走を狙った保守的な選択をしがちでした。
しかし範さんは、常に新しいチャレンジをメンバーに促し、「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」の軸をブラさずにチームを引っ張ってくださいました。
それもあって今回まで、本当に苦しい戦いの連続だったと思います。
今回、勝てて本当によかった!おめでとうございます。そして、ありがとうございます。
ずっと一緒にGRヤリスをつくってきてくれた範さんが、TOYOTA GAZOO Racingのレーシングスーツを着て、GRヤリスに乗って、優勝したことが本当に嬉しいです。

これからもGRヤリスで一緒に戦い、トヨタを鍛えていってほしいと思います。よろしくお願いします!

追伸1
10年近く前、範さんの走りを見てモリゾウはラリーの楽しさを知リました。それ以来、範さん、お父様の照夫さん、貴元くん、勝田親子3代がモリゾウのラリーの先生です。教えていただいたのは運転の技術だけじゃありません。地域とともにクルマを楽しむラリーという文化の素晴らしさを教えていただきました。これからもラリー界の発展のため、そして自動車産業、自動車文化のために力を貸していただければと思います。

追伸2
この映像 https://youtu.be/35aD0YUTgEI でWRCのシートを狙っていると言っていましたね。今日、一歩近づいたかもしれません。貴元選手も頑張ってくれていますのでお父さんもますますがんばってください!WRCでの親子対決を楽しみにしています(笑)

https://youtu.be/35aD0YUTgEI



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