2月2日、ラリーモンテカルロ・ヒストリックにMINI WRCと往年のMiniがそろい踏みした。ダニ・ソルドとクリス・ミークは忙しい合間を縫い、昔のカラーリングに似せて作られたMINI WRCを伴って、往年のミニ使い、ラウノ・アルトーネン(ラリーモンテカルロ1967年ウイナー)と対面している。
アルトーネンは60年代カラーを再現したミニでこのラリーモンテカルロ・ヒストリックに参戦。2月1日の深夜にフィニッシュしたばかりだが、長旅の疲れも見せずイベントに臨んだ。そしてイベントにはアルトーネンとともにミニ使いとしてならしたパディ・ホップカーク(同1964年ウイナー)も同席しており「プロドライブのテストトラックでミークの助手席に乗せてもらったんだけど、素晴らしい体験だった」と語っている。
「僕とダニにとってはMINIというスピリットを宿したマシンで戦えるというのは非常に貴重な経験だ。開発はすべて順調にいっているし、クルマの素性もバッチリだと思う。もちろんまだ開発の初期段階だけど、将来的にはライバルに打ち勝つことができるとみんな確信しているよ」とミーク。
ソルドもこの状況を楽しんでいるようだ。
「僕はミークよりもドライブしている距離は短いけれど、グラベルとターマック、両方の路面で乗ることはできた。もちろん、まだ色々な場所に手を入れなければならないが、それは新車だから仕方のないことだよ。プロドライブはこれまでのノウハウを持っているし、マシンはどんどん良くなっている。とにかくベストを尽くすよ」
MINI WRCは量産モデルの1.6リッターターボエンジンをベースに、BMWモータースポーツが開発。FIAのS2000レギュレーションに適合させ、WTCCのBMWでも使用する予定でいるという。
ミークとソルドはこのままスペインでのテストに向かう。MINI WRCチームは4月13日に英国オックスフォードでラウンチイベントを行なう予定だ。