WRCエストニアを3位でフィニッシュしたティエリー・ヌービルだが、最終日にリエゾンでスピード違反をしていたことが発覚し、2021年のWRC1戦参戦停止(執行猶予つき)と罰金のペナルティが科された。
FIAのセーフティ・トラッキング端末では、ヌービルが時速90km制限の区間を190kmで走行していたことが記録されていた。これが、2021年WRCスポーティング規定及びFIAインターナショナルスポーティングコードに違反するものと判断された。ヌービルには、執行猶予つきで2021年のWRC1戦参戦停止の裁定が下されたほか、2500ユーロ(約32万円)の罰金が科される。
この時、ヌービルはマシンにテクニカルトラブルを抱え、TC23の到着時間に遅れそうになっていた。ポディウム争いをしていたヌービルは、TCに遅着しないために速度超過が避けられなかったという。
ヌービルによれば道路はかなり空いていたというが、審査委員会は、速度違反が重大なルール違反であるうえに、今回は規定の倍以上の速度が記録されており、道路が空いていたことはペナルティを軽減する理由にはあたらないと判断。なお、FIAは安全運転の啓蒙活動『FIA Action for Road Safety』を展開中であり、「制限速度を守ろう」はこのキャンペーンの最重要項目のひとつとなっている。