2022年WRCカレンダー、残り4枠はヨーロッパ圏内が濃厚? – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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2022年WRCカレンダー、残り4枠はヨーロッパ圏内が濃厚?

©Toyota Gazoo Racing WRT

新型コロナウイルス感染拡大の影響による様々な規制により、2022年のWRCカレンダーに、これ以上のヨーロッパ圏外のラリーが加わることは難しそうだ。

FIAは2022年のWRCカレンダーに関して、すでに9カ国分の開催を決定しているが、その中でヨーロッパ圏外のラリーはジャパンとケニアのみ。FIAは、長期的にはヨーロッパ圏内とヨーロッパ圏外のラリーを半分ずつ開催することをターゲットとして持ち続けてはいるが、この非常事態のなか、一時的によりヨーロッパに集中させたカレンダーになる見通しが強まっている。

FIAラリーディレクターのイブ・マトンは「将来的に比率を50/50としていくことに向けて、パンデミック前の戦略にはステップバイステップで戻っていく」と説明する。
「しかし、現在の世界的な健康安全の危機に関連したことを乗り越えるため、今は渡航制限や国境閉鎖など様々な規制がある。また、ラリー1マシンが導入されることも考慮しなくてはならない。まったく新しい規定のマシンを導入したばかりのマニュファクチャラーにとって、シーズンの前半に遠方のイベントを追加することは厳しい」

2022年のWRCがヨーロッパに重点を置いたカレンダーになる見込みとなることで、開催に意欲を見せているアルゼンチン、チリ、メキシコ、ニュージーランドのカレンダー復帰は厳しい状況となりそうだ。
(Graham Lister)



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