オーストリアのラリーワイツでデビュー戦表彰台を飾ったシュコダRE-X1クライゼルの映像が、シュコダの公式YouTubeチャンネルで公開されている。
https://youtu.be/RVxLd8Uv4B8
シュコダ・モータースポーツは、クライゼル・エレクトリックの開発者とともに、52.5kWの電動ドライブバッテリーを搭載するためにマシンのフロアを改良。ステアリングに取り付けられたパドルで回生レベルを選択できるようになっている。
「RE-X1クライゼルは、ふたつの電動モーターで作動する。ひとつはフロントアクスル、もうひとつはリヤアクスルに配置され、両者は機械的に独立したものだ。開発上での最大のチャレンジは、ふたつのアクスルを一緒に作動させること。これにより、クルマ全体がラリー2クラスの本格的なラリーカーとして機能する。ドライブトレーンをコントロールするためのソフトを、ドライバーが必要とする詳細を基に特別に開発した。このマシンの鮮やかなコーナリングは、それがかなりいい形で機能していることを示している」とクライゼル・エレクトリックのダニエル・フォイッスナー。
RE-X1クライゼルはショックアブソーバーやブレーキなど足まわりはファビア・ラリー2 Evoと同様だが、重量が重くなっているため調整が必要となる。最終的なシャシー改良は、ドライバーを務めたバウムシュラッガーが率いる経験豊富なワークショップ、バウムシュラッガー・ラリー&レーシング(BRR)がサポートした。また、このマシンに搭載されるXtrac製のトランスミッション『P1316』は、2022年からのFIA世界ラリークロス選手権に参戦する車両向けの電気自動車用1速ILEV e-アクスルであり、電動ツーリングカーなどサーキットレーシングカーにも対応することができる。