IRC開幕戦のラリーモンテカルロは、全行程を終了。2日目トップに立ったブライアン・ブフィエ(プジョー207)が後続を振り切り、初優勝を果たした。
前日首位に立ったブフィエは、この日行なわれた5本のSSでベストタイムを獲ることはなかったが、後続との差を見ながら慎重なラリー運びを進めて自身初のモンテカルロウイナーとなった。
「言葉にできないくらいうれしい。とてもトリッキーなラリーだったが、支えてくれたすべての人、チームと最高のマシンをくれたプジョーに感謝したい」とブフィエは喜びを語っている。
2位にはシュコダのフレディ・ロイクス、3位にはプジョーUKからエントリーのガイ・ウィルクスが入った。最終ステージを終えて3番手にいたステファン・サラザン(プジョー)はTCで30秒のペナルティを科され4位となっている。
前日2番手につけていたフランソワ・デルクール(プジョー)はポジションを守り切ることができず、5位まで順位を落としフィニッシュ。「一生懸命走ったが、エンジンに少しトラブルが出てしまい、下りはともかく上りがキツかった。順位をキープすることができなかったが、チームに感謝したい。できればサンレモやコルシカにも出たいね」と、デルクールは将来に向けて前向きなコメントを残している。
なお、ペター・ソルベルグは最終ステージを走り切り7番手につけていたが、モナコへと向かうリエゾン区間でオルタネータートラブルが発生し、リタイアを喫してしまっている。
2010年IRC第1戦 ラリーモンテカルロ主要リザルト
順位 | No. | ドライバー/コ・ドライバー | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 4 | ブライアン・ブフィエ/クサビエ・パンセリ | プジョー207S2000 | “3:32’55″”6” |
2 | 5 | フレディ・ロイクス/フレデリック・ミクロッテ | シュコダ・ファビアS2000 | “+32″”5” |
3 | 10 | ガイ・ウィルクス/フィル・プー | プジョー207S2000 | “+1’19″”7” |
4 | 8 | ステファン・サラザン/ジャック‐ジュリアン・レヌッチ | プジョー207S2000 | “+1’21″”9” |
5 | 6 | フランソワ・デルクール/ドミニク・サビニョーニ | プジョー207S2000 | “+1’22″”4” |
6 | 1 | ユホ・ハンニネン/ミッコ・マルックラ | シュコダ・ファビアS2000 | “+1’29″”3” |
7 | 7 | ニコラ・ブイヨー/ベンジャミン・ベイヤ | シュコダ・ファビアS2000 | “+4’47″”8” |
8 | 3 | ヤン・コペッキー/ペトール・ストレイ | シュコダ・ファビアS2000 | “+7’45″”9” |
9 | 16 | ジャンドメニコ・バッソ/ミティア・ドッタ | プジョー207S2000 | “+8’46″”0” |
10 | 11 | トニ・ガルデマイスター/トミ・トゥオミネン | プジョー207S2000 | “+9’09″”0” |
11 | 24 | アレックス・カフィ/ロベルト・ペログリオ | シュコダ・ファビアS2000 | “+13’06″”2” |
52 | 100 | ダニエル・エレナ/オリビエ・カンパーナ | シトロエンDS3 R3T | “+1:04’01″”6” |
主なリタイア | ||||
2 | ペター・ソルベルグ/クリス・パターソン | プジョー207S2000 | SS13後メカニカル | |
9 | アンドレアス・ミケルセン/オーラ・フローネ | シュコダ・ファビアS2000 | SS1サス破損 | |
12 | ヘニング・ソルベルグ/イルカ・ミノア | フォード・フィエスタS2000 | SS2サス破損 | |
15 | パー‐ガンナー・アンダーソン/エミル・アクセルソン | プロトン・サトリアネオS2000 | SS2サス破損 | |
19 | クリス・アトキンソン/ステファン・プレボ | プロトン・サトリアネオS2000 | SS1電気系 |