9月16〜18日に開催が予定されているERCアゾレスラリー(ポルトガル、グラベル)の主催者は、開催地サンミゲル島の地元保健当局が主催者が提示した不足の事態に対する計画書を承認したことで、予定どおり開催できることになったと発表した。感染対策を行ったうえで、観客のSS観戦も認められる。
主催者発表の声明では「アゾレスラリー主催委員会は、地域保険局と対パンデミック監視委員会とともに、この地域最大のスポーツイベントを実施するために必要な公衆衛生を確保するための条件を揃えた」と伝えている。
「不足の事態を想定して、大会のフォーマットを大きく変更し、開会式と市街地ステージを排除した。この市街地ステージは、ポンタデルガダの海沿いを走るインファンテ.D.エンリケ通りをマシンが華麗に駆け抜ける予定となっていた。また、ポルタ・ド・マーレに設置するサービスパークと事務局は一般公開を制限する。アクセスできるのはチームと主催関係者のみとなり、正当な身分証明と認定を受け、有効なEUデジタルCOVIDワクチン接種証明書を提示するかRT-PCRテストの陰性結果を証明することが必要となる」
「ただし、SSの一般公開は可能となり、これも新型コロナウイルスのパンデミック対策として保健当局が定めたソーシャルディスタンスの確保、マスクの使用、手の消毒、グループの集まり方などの手順や緩和策を満たすことが求められる」
アゾレスラリーのCOVID-19チーム責任者、ヘレナ・プリスカは「不足の事態に対する計画書で定められたルールを守ることは、スポーツ面だけでなく、公衆衛生面においてもこのイベントを成功させるための基本」と語る。
レース組織委員会の会長であり、コマーシャル・スポーツグループのディレクター、ルイ・モニスは、「アゾレスの人々は例年どおり、模範的な行動を維持してくれると期待している。アゾレスラリーの将来、すなわちERCを維持することは、、これにかかっている」とコメントしている。
ERCアゾレスは当初、今季の開幕戦として5月6〜8日の開催を予定していたが、地元医療機関の要請により開催延期。10月まで引き伸ばす予定にしていたが、ほかイベントの動向が影響したこともあり、開催できる枠が9月中旬しか残されていなかった。