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WRCギリシャ:2戦連続勝利を狙うヒュンダイ、ヌービルは「タフなイベントになると思う」

©Hyundai Motorsport GmbH

今週開幕するWRC第9戦アクロポリス・ラリーギリシャ(グラベル)に、ヒュンダイはティエリー・ヌービル、オィット・タナックに加え、ダニ・ソルドをヒュンダイi20クーペWRCのドライバーに起用する。

前戦イープル・ラリーベルギー(ターマック)ではヌービルが勝利を挙げ、クレイグ・ブリーンが2位に続く1-2フィニッシュを果たしたヒュンダイ。チームは、2013年以来初めてWRCカレンダーに復帰する伝統のグラベルラリーで2連勝を飾ってマニュファクチャラーズ選手権で首位トヨタとの差を埋めることを狙う。また、新たにコ・ドライバーとしてカンディード・カレラを迎えたソルドにとっては、このコンビで臨む初のWRCとなる。ヒュンダイとしても初めて挑むWRC伝統の難関ラフグラベルに備えるため、3クルーがテストを行った。

母国ベルギーで今季初勝利をマークしたヌービルは、この勢いをアクロポリスでもつなげて連勝を目指す。
「アクロポリスはタフなイベントになると思う。2012年と2013年に参戦したが、最もラフなラリーのひとつだった。アルゼンチンよりもタフだが、いつも楽しんでいたイベントだ」とヌービル。
「ギリシャでは2年前、ラリートルコのプリペアのためにテストを行ったので、この時もギリシャの路面に対する知識を得た。ステージの特性はとてもツイスティでルーズな石がたくさんあり、気温も高い。トルコのラフなコンディションと非常に似ているとも言える。全開で攻めなくてはならないというだけでなく、マシンやタイヤをマネージメントしていかなくてはならないという点でも非常にチャレンジングだ。戦略もとても重要だが、自分たちが得意な部分。今回もいいリザルトへの期待を高めているし、楽しみにしている」

M-SPORT

一方、タナックは前戦ベルギーでは3番手走行中のデイ2最初のステージでパンクし最終的に6位でフィニッシュと悔しい結果に終わっており、勢いを取り戻して今季2度目の勝利を狙いたいところだ。
「最後にギリシャでWRCが行われたのは8年前、本当に久しぶりだ。アクロポリスは長い歴史と伝統を誇るラリー。WRCになくてはならない一戦なので、カレンダーに復帰してよかった」とタナック。
「自分が最後にアクロポリスに参戦したのは、2012年。ずいぶん前のことだが、素晴らしい思い出がある。例年、シーズンで最もラフなイベントだったトルコの代替として、アクロポリスはふさわしい。とてもいいイベントになると思う。かなり過酷だが、ステージは本当に特別でリズムに乗れる。あのステージにまた挑めるのが待ち切れないし、いいリザルトを持ち帰りたい」

ソルドは、新しいコ・ドライバー、カレラとのコンビネーションでできる限り速くペースをつかんでいくことを目指す。コンビでの初WRCに向けてふたりは、8月下旬にはスペインのラリーにi20 R5で参戦した。
「アクロポリスは自分がこれまでに参戦してきた中で最もラフなラリーのひとつだが、全体としてはいいイベントだしステージもいい」とソルド。
「主な試練は、タイヤに非常に厳しい石の多い路面と高い気温だ。このラリーではトラブルがたくさん起こることもあるが、今季のカレンダーはポルトガルやサルディニアのように同じように厳しいラリーもほかにあるので、こうしたイベントへの備えはいつも以上にできているのかもしれない。大きな視点で見れば、自分たちの初日の走行順はアドバンテージになる。後方からのスタートは有利なので、初日は走行順の利を大いに活かしていきたい。スタートが待ち切れないよ。カンディードと組んでの初めてのWRCなので、いいリザルトを収めたい」

Dani Sordo



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