9月9日に開幕したアクロポリス・ラリーギリシャは、2013年以来となるWRCとしての開催。このイベントにトヨタのエルフィン・エバンスは2012年に参戦しているが、その時の経験は今回は意味を成さないと捉えているようだ。
2012年のこの時、エバンスはWRCアカデミー部門に参戦していた。しかし、当時ドライブしていたのは2WDマシン。その後、4WDマシンにスイッチしたことで、アクロポリスではゼロからのスタートとなると考えている。
「今回はWRカーでの参戦なのでまったく違う経験になるし、新たにペースノートを書かなければならないところもたくさんある」とエバンスは語っている。
「だから、自分にとってはまったく新しいラリーに挑むようなもの。スコット(マーティン、コ・ドライバー)は、自分よりももう少し経験がある。1回しか走行しないステージがたくさんあるのも、いつもとは違う点なので、砂利掃きにはどのドライコンディションのグラベルラリーより対応しなくてはならない。実際、どのようになるのかは正確には分からないが、いつもどおり、できる限りいいリザルトを狙っていく」
マーティンは、2014年にERCとして開催されたアクロポリスラリーで、クレイグ・ブリーンのコ・ドライバーを務めて優勝を飾っており、翌年も同じコンビで2位フィニッシュを果たしている。
(Graham Lister)