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WRCフィランド:クレイグ・ブリーンは「初勝利のビッグチャンス」

©Hyundai Motorsport GmbH

今週開催されるWRC第10戦ラリーフィンランド、ヒュンダイのクレイグ・ブリーンは、自身初のWRC勝利に向けて絶好のチャンスと捉えているようだ。

アイルランド出身のブリーンは、直近で参戦したWRCエストニア(グラベル)、WRCベルギー(ターマック)を総合2位でフィニッシュしているなど好調。フィンランドのグラベル路は、エストニア同様にジャンプが多く速度域が高いなど性格が似ていることから、2016年のフィンランドで総合3位に入った記録を更新することを目指す。

「僕らはこのような性格のイベントでいい走りをする傾向にあるので、今の調子なら今回も好成績が狙えると思う」と語るブリーンは、フィンランドでもヒュンダイi20クーペWRCをドライブする。
「一番覚悟を決めなくてはならないラリー。自分は、WRCでまだ初勝利を挙げていない。すでに何度か目前で逃しているような感じはあるが、表彰台の頂点に近づいている手応えはあるし、フィンランドは今年の参戦イベントの中でもそのチャンスが高い一戦だ」

Hyundai Motorsport GmbH

ブリーンは、WRCフィンランドに10回参戦しているが、これまでは夏の開催であったのに対し、今回は会期が秋になったことで、天候とコンディションの点でまったく異なる懸念に直面することにもなり得る。

「少しトリッキーになると予想している」とブリーン。
「2年以上フィンランドに行っていないし、この時期のユバスキラも経験したことがないので、WRCのドライバーにとってはちょっと不思議な感じ。コンディションがどうなるか、まったく分からない。道はかなりソフトになるかもしれないので、トリッキーなラリーにもなり得る。10月開催のラリーフィンランドは誰も経験したことがないので、腕前が試される戦いになるのではないだろうか」

「しかし、自分にとっては一番熟知しているラリー。これまで10回参戦しているし、(夏の会期での)イベントの知識を持って参戦できるのは、とてもいい。今の段階では、自分たちの手持ちのノートがうまく使えるかどうかは分からないけど」

コンディションや会期の時期に関わらず、ブリーンは北部に設定されるシーズン最速のステージは、いつでも楽しみにしているという。
「そりゃ、いつもとは少し違うかもしれない。それでも、フィンランドであることには変わりはないし、またあそこに行けるのはとてもうれしいよ」



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