ヒュンダイ、チーム離脱のクレイグ・ブリーンに感謝のコメント – RALLYPLUS.NET ラリープラス
現地速報がすぐわかる! バックナンバーが読み放題。ラリプラLINE限定コンテンツ配信中

ヒュンダイ、チーム離脱のクレイグ・ブリーンに感謝のコメント

©Hyundai Motorsport GmbH

ヒュンダイは、クレイグ・ブリーンのMスポーツ・フォード加入が発表されたことを受け、これまでのチームでの活躍を感謝するコメントを発表した。

チーム代表のアンドレア・アダモは「クレイグとポール(ネイグル)には、チームに加入した2019年以来、必死に取り組んできてくれたことを心から感謝したい。3シーズンを通して、ふたりはかけがえのないチームプレイを見せ、我々のマニュファクチャラーズタイトル獲得にも貢献してくれた。特にラリーエストニアでは2年連続でポディウムに上がり、イープルラリーでも2位、直近のラリーフィンランドでもWRCの強豪の中でペースを発揮した。また、カスタマーレーシング部門の開発でも重要な役目を担い、ERCにi20 R5で参戦したほか、i20 Nラリー2のテストにも参加してくれた」と感謝のコメントを寄せた。

「それぞれ非常に集中力があるふたりは、強力でプロフェッショナルなパートナーシップを作り上げている。私たちが必要とする時には、いつもチームの力になってくれた。今後の活躍を心から祈念している」

ブリーンとコ・ドライバーのネイグルは、2019年の夏にヒュンダイに加入し、WRC候補イベントとして開催された高速グラベルのラリーエストニアにヒュンダイi20クーペWRCで参戦。翌月に行われたラリーフィンランドが、チームからのWRC初参戦となった。この年は、ウェールズ・ラリーGBにも参戦した後、最終戦オーストラリアで、ヒュンダイにとって初めてのマニュファクチャラーズ選手権タイトル獲得の美酒をともに味わった。

Hyundai Motorsport GmbH

2020年はラリースウェーデンからWRC参戦を開始し、ここを7位でフィニッシュ。新型コロナウイルスの感染拡大によりシーズンが中断した後、7月に再開したラリーエストニアでは、i20クーペWRCでの初ポディウムフィニッシュを飾った。このリザルトは、ヒュンダイのマニュファクチャラーズ選手権争いにおいて、重要な役目を担った。 ブリーンは、ベルギーの国内選手権戦アーロバラリーオーデナルデで、チームでの初勝利をマーク。

ヒュンダイのWRC活動に加え、ブリーンはカスタマーレーシング部門でも大きな役割を担った。2019年はi20 R5で初めて参戦したアルスターラリーで圧勝し、アイルランドターマック選手権でタイトルを獲得。2020年はインドのタイヤメーカーMRFの開発を支援する目的でERCにi20 R5で参戦したほか、i20 Nラリー2のテストにも関わった。また、イタリアWRC選手権戦のラリーディアルバでも、i20 R5での優勝を飾っている。

2021年はi20 R5での参戦を重ね、イタリア選手権開幕戦のラリーサンレモで優勝。ERCのラリーリエパヤでも2位に入ったほか、ベルギーのルイス・ルーカと組んで参戦した名門タルガ・フローリオでも2位に入っている。

今季はWRCでも見事なパフォーマンスを披露しており、エストニア、ベルギーと連続で2位に入り、ベルギーではヒュンダイの1-2フィニッシュに貢献。さらにフィンランドでも3位に入り、3戦連続でポディウムフィニッシュを飾った。

Hyundai Motorsport GmbH

激動の3シーズンをヒュンダイとともにしたブリーンは「自分は少年の頃からWRCでフルタイムのシートを獲得するために取り組んできたので、この機会をとにかく逃すことはできなかった。ヒュンダイでの活動を続けることができなくなったのは本当に悲しいが、故郷であるアイルランドの地方選手権の参戦からWRCでの参戦まで、本当に素晴らしい物語だった。ヒュンダイは自分たちに、自分たちのパフォーマンスを発揮して力量を披露する場所を与えてくれた。その道のりには浮き沈みもあり、エストニア、イープル、フィンランドと連続でポディウムに上がったなど輝いた時もたくさんあった。また、カスタマーレーシングのプログラムにも参加し、サンレモやアイルランドターマック選手権での数々の勝利など、たくさんの成功を味わってきた。素晴らしい経験をし、その過程で多くの友人を得て、最高の形で別れを迎えることができた。これからは、感謝と興奮を胸に未来に向かって進んでいく」

クレイグ・ブリーン/ポール・ネイグル ヒュンダイ・モータースポーツでの戦績
2019年:

ラリーエストニア(WRC候補イベント):ヒュンダイi20クーペWRCでの初参戦
ラリーフィンランド:ヒュンダイ・モータースポーツでの初めてのWRC参戦
ウルスターラリー(アイルランド):ヒュンダイi20 R5での初参戦。アイルランドターマックタイトルを獲得
WRCオーストラリア:チームのマニュファクチャラーズタイトル獲得をともに祝福
ヒュンダイからのWRC参戦:ラリーフィンランド(7位)、ウェールズ・ラリーGB(8位)

2020年:
ラリーエストニア:2位フィニッシュ、ステージウイン2本(SS9 & SS10)
ラリーモンツァでチームのマニュファクチャラーズタイトル獲得をともに祝福
ヒュンダイi20 R5でERCに参戦
イタリアWRC選手権ラリーディアルバ優勝
ヒュンダイi20 Nラリー2の開発プログラムに参加
ヒュンダイからのWRC参戦イベント:ラリースウェーデン(7位)、ラリーエストニア(2位)

2021年:
ダニ・ソルドとi20クーペWRCをシェアしての参戦
ラリーエストニア:2位フィニッシュ、ステージウイン2本(SS3 & SS8)
イープル・ラリーベルギー:2位フィニッシュ、ステージウイン4本( SS2, SS3, SS9 & SS10)
ラリーフィンランド:3位フィニッシュ、ステージウイン2本(SS2 & SS5)
ヒュンダイi20 R5で参戦:ラリーサンレモで優勝、タルガ・フローリオで2位、ERCラリーリエパヤで2位
ヒュンダイからのWRC参戦:アークティック・ラリーフィンランド(4位)、クロアチアラリー(8位)、ラリーエストニア(2位)、イープル・ラリーベルギー(2位)、ラリーフィンランド(3位)



RALLY PLUS