今週開催されるWRCラリースペイン(ターマック)にMスポーツ・フォードから参戦するガス・グリーンスミスのコ・ドライバーを務めるクリス・パターソンだが、グリーンスミスとの参戦はこのスペインが最後になることが伝えられた。
一度はコ・ドライバーから引退したパターソンだったが、今年、グリーンスミスとコンビを組み始めた。若手のグリーンスミスは、シーズン中盤のポジティブな展開の多くはこのコンビのおかげと信頼を寄せており、スペイン戦以降もパートナーシップを続けていきたいと考えていたようだ。
「かなり悲しいね」とグリーンスミス。
「でも、このコンビは1年だけだと分かっていた。引退した彼を引っ張り出して、彼を留めておくことを諦めてはいなかったけど、そうだね、これが一緒に参戦する最後のイベントになる」
グリーンスミスは、最終戦のWRCラリーモンツァで誰がパターソンの後任を務めるかについては、今後決定すると語っている。候補のひとりとして上がっているのは、スチュワート・ルードンで、6月のWRCサルディニアでパターソンが家族の事情で欠場した際に代理を務めている。ルードンは、今回のスペインでは、グリーンスミス組のグラベルクルーを務めている。
グリーンスミスは「今、この決断を行うことで、来シーズンのコンビで一緒にモンツァに参戦し、クルーのフィーリングがとても重要となるモンテカルロに向かうことができる」と付け加えた。