ラリースペイン、デイ1終了後の各ドライバーからのコメント(抜粋)。今戦がクリス・パターソンとの最後の参戦になることが発表されたガス・グリーンスミス。WRカーでの初参戦となったスペイン戦では、インカットが重なることによる影響への対応に苦戦しているようだ。
[ヒュンダイ・モータースポーツ]
ヒュンダイi20クーペ WRC
■ティエリー・ヌービル/総合首位
「午後になって、マシンがより扱いやすく感じるようになった。午前のループでは何度もアンダーが出て、マシンをドライビングするというよりもプッシュしている感じだった。ツイスティな道では、もっと速く走れる手応えはあったがマシンを曲げることができなかった。明日のステージはよりリズミカルな性格なので、もっと自分たちに向いていることを願う。見事な滑り出しを見せたエルフィンと戦い続けるために全力を尽くしていく。彼の好走で目を覚まされたが、自分たちもペースに乗ったよ」
■ダニ・ソルド/総合4位
「今日が始まってすぐから、一番ハードなプッシュで攻めていた。またスペインで母国ラリーに参戦できているのはうれしい。フルターマックイベントに戻り、金曜日の内容はまずまずだったと思う。午後のループは少し戦略を変えてスペアを2本積んだ。重量はかさんだが、最終ステージでいいタイヤパフォーマンスを出すことができた。もっといいタイムを期待していたが、正直、差を詰めるのが難しかった。上位のみんなは速い。ポディウム圏内に向けてプッシュを続ける」
■オィット・タナック/SS4でラリーリタイア
「うれしくないサプライズの日だった。午前のSS2では、かなりすごいスピンを喫し、午後のループ最初のステージでコースオフし、リタイアしなくてはならなくなった。切り株にヒットしてマシンにダメージを負い、修復不能となった。かなりの衝撃だったので、コーナーでスピードを出しすぎていたのかもしれない。少しタイヤがロックして、そこにダートも出ていたので切り抜けられなかった。マルティンも自分も無事だ。限界を超えていたわけではなかったので、突然の出来事だった」
[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
トヨタ・ヤリスWRC
■エルフィン・エバンス/総合2位
「午前中はいい内容だった。マシンのフィーリングはよかったし、かなりいいリズムではあったが、最初のステージであれほどいいタイムが出たのは驚いた。午後のループはほとんどの部分ではOKだったが、真ん中のステージは少しダーティになっていて、ちょっと難しそうだった。かなり危ない場面があり、縁石にリヤをかなりハードにヒットしたが切り抜けられた。トップ2がかなり接戦になっているので、明日のトリッキーな1日にすべてがかかっている」
■セバスチャン・オジエ/総合3位
「自分たち的にはOKな1日だった。優勝争いをしたかったが、今のところあまりリズムがつかめておらず、思うほどよくはなかった。午前のループはそう悪くなかったが、エルフィンが本当にいい滑り出しを見せた。午後はすごくダーティなセクションがあり苦戦したが、ギリギリのリスクは負いたくなかった。今日を終えて19秒は少しギャップが大き過ぎるが、状況を良くするために努力を続けていく。まだ高ポイントを争える位置につけているので、明日がどうなるか次第だ」
■カッレ・ロバンペラ/総合5位
「全体としてはかなりOK。午前はかなりトリッキーで、少し手こずり過ぎた。でも、サービスでマシンにいくつか変更を行い、おかげで午後はより楽しめるようになった。勉強になったし、このマシンでこれまでしたことがなかった経験を、今日はたくさん得ることができた。明日もかなりトリッキーになりそうだしライバルたちはWRカーでこのステージを何度も走っているが、自分たちも改善できるよう努力を続けていく」
[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・フィエスタWRC
■アドリアン・フルモー/総合6位
「今日は、全部のステージが自分にとって新しかったのでビッグチャレンジだった。今日を通してペースを上げることができたので、満足していいと思う。明日は、どのステージも完璧に知っているので、今日の最後のステージのようなペースを出していきたい」
■ガス・グリーンスミス/総合7位
「午後は、午前よりも格段によくなった。実は、かなり悪い感じがしたところもあった。カットが深すぎて、まるでマシンの底がついているような感じがした。明日のステージはとにかく素晴らしいので、自分たちがどこまでできるか見てみたい」