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WRCスペイン:競技2日目もヒュンダイのヌービルが首位堅持。トヨタの2台が追う展開

©HYUNDAI

WRC第11戦スペインは競技2日目を終えて、ヒュンダイのティエリー・ヌービルが後続との差を広げてトップを守っている。総合2番手にはトヨタのエルフィン・エバンス、3番手に同じくトヨタのセバスチャン・オジエがつけた。オジエと背後に迫るヒュンダイのダニ・ソルドとは1.2秒差だが、トヨタはこの順位を守れば最終日のパワーステージでマニュファクチャラーズタイトル確定の可能性も出てくる。

競技2日目はSS7〜SS13までの7SS、SS距離117.45kmで争われる。各車ともハードコンパウンドタイヤ5本を搭載してステージに臨む。オープニングのSS7では一部のセクションで霧が出ており、路面もダンプになっている部分がある難しいコンディション。ここでベストタイムを刻んだのは前日トップのヌービル。SS2番手のエバンスに1.7秒差をつけて、この日のスタート時点で0.7秒だった差を2.4秒に拡大した。ヌービルは続くSS8でも一番時計をマーク。ここではMスポーツ・フォードのアドリアン・フルモーがSS2番手に食い込む快走を見せた。一方のエバンスはSS5番手タイムとふるわず、ヌービルとの差は6.7秒にまで広がっている。

ラリー最長、24.40kmのSS9でもヌービルはベストタイム。エバンスとの総合タイム差はこれで9.0秒にまで拡大している。なお、総合4番手につけているソルドは、このSSで2番手タイムをマークし、総合3番手のオジエとの差を一気に詰めた。これでふたりの差は0.2秒に縮まり、3番手争いがにわかに熱を帯びてきた。

TOYOTA


ラリーはサービスを挟んで後半のループへ。SS7の再走となるSS10ではヌービルが一番時計を刻み、エバンスとの差を11.1秒に拡大。また、サービスでのセットアップが奏功しペースアップを果たしたオジエがSS2番手タイムをマークし、追うソルドとの差を3.2秒としている。続くSS11では、ヌービルとオジエが同タイムでベストを分け合う展開に。このSSでは、総合6番手につけていたフルモーが左前輪をヒットし大きくタイムロス。遅れを喫しながらもSSは走り切ったが、上位フィニッシュは望めない状態となってしまった。続くSS12を制したのはオジエ。SS11と同様に好走を見せて、背後に迫るソルドとの差を着実に広げていく。

そしてこの日最後のSSはサロウ市街地、サービスパークにほど近い2.15kmの特設コースで締めくくられる。ここでのベストタイムはヌービル。短いステージながらもSS2番手のソルドに0.8秒をつける力走で、総合2番手につけるエバンスとの差を16.4秒にまで広げてこの日を終えた。一方の3番手争いは、このSSでソルドが2番手タイムをマークし、さらにオジエがSS途中でエンジンストールに見舞われたため一気に近づき1.2秒差となっている。

M-SPORT


競技3日目はSS14〜SS17までの4SS、9.1kmと16.35kmのSSを2度ずつ走行する構成で、SS距離は50.90kmと残り少ないなかでの戦いとなる。オープニングのSS14は日本時間17日(日)の14時00分スタート。

WRCスペイン SS13後暫定結果
1. T.ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC) 2:03:45.7
2. E.エバンス(トヨタ・ヤリスWRC) +16.7
3. S.オジエ(トヨタ・ヤリスWRC) +38.7
4. D.ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC) +39.9
5. K.ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC) +1:12.3
6. G.グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC) +3:45.2
7. O.ソルベルグ(ヒュンダイi20クーペWRC) +3:45.9
8. N.ソランス(ヒュンダイi20クーペWRC) +3:53.8
9. E.カミリ(シトロエンC3ラリー2) +7:52.8
10. N.グリアジン(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +8:02.5



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