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【速報】WRCスペイン:ヒュンダイのヌービルが今季2勝目、ソルドは地元ラリーで表彰台

©HYUNDAI

WRC第11戦スペインはすべての競技日程を終え、ヒュンダイのティエリー・ヌービルが前日のリードをさらに拡大し、今シーズン2勝目を挙げた。ヌービルにとっては通算15勝目となる。2位にはトヨタのエルフィン・エバンス、3位にはヒュンダイのダニ・ソルドが入っている。

10月17日(日)の競技最終日はSS14〜SS17までの4SS、9.1kmと16.35kmのSSを2度ずつ走行する構成で、SS距離は50.90kmと残り少ないなかでの戦いとなる。オープニングのSS14はまだ暗い午前7時のスタート。ここでは地元ダニ・ソルドが渾身のベストタイムをマーク。1.2秒差で上位にいたオジエをかわし、0.5秒のリードでソルドが総合3番手に浮上した。続くSS15でも、ベストタイムはソルド。オジエとの総合タイム差を1.6秒に広げることに成功した。

サービスを挟み、ラリーはSS14の再走ステージとなるSS16へ。ここでは、ソルドが3度目のベストタイムをマーク。SS2番手でオジエが続くも、0.7秒ソルドに及ばず。ここでふたりの総合タイム差は2.3秒に拡大している。一方、首位のヌービルはここまでの3SSでエバンスのタイムを上まわる安定した走りで、エバンスに対して21.3秒のマージンを築いている。

TOYOTA


そして舞台は最終ステージへ。SS15の再走ステージとなるSS17は、ステージ中盤のセクションから降雨という難しいコンディションが選手たちを待ち受ける。上位陣では、総合4番手を走るオジエが10分13秒8の暫定ベストタイムをマーク。オジエは4位以上を確定させて、残るソルド、エバンス、ヌービルの走行を見守る。続いてコースインしたソルドは、オジエのタイムを4.5秒上まわり、暫定ベストを更新するとともに3位以上を確定。50回目のポディウムフィニッシュを、母国ラリーで決めてみせた。エバンスは暫定2番手タイムをマークし、2位以上を確定。そして最終走者のヌービルは、ソルドに次ぐ暫定2番手タイムを更新して、今季2勝目を獲得。フィニッシュでコ・ドライバーのマルティン・ウィダグとともにマシンのルーフに上り、高々と拳を突き上げ喜びを表した。

上位陣がすべて走行を終え、総合順位はヌービル、エバンス、ソルド、オジエというオーダーに。パワーステージはソルド、ヌービル、エバンス、オジエ、ロバンペラというトップ5がそれぞれボーナスポイントを得ることとなった。

M-SPORT


第11戦までを終えて、ドライバーズランキングはオジエが204点で首位。エバンスが187点とし、その差は17点差に。ヌービルが159点で3番手、ロバンペラが140点で4番手、タナックは変わらず128点で5番手という順位になっている。マニュファクチャラーズランキングはトヨタ474点、ヒュンダイ427点、Mスポーツ・フォードが187点、ヒュンダイ2Cは52点となっている。今回の結果を受けて、2021年シーズンのドライバー/コ・ドライバーチャンピオンとマニュファクチャラーズチャンピオン決定は最終戦に持ち越しとなった。

次戦はラリージャパンの代替として11月19日〜21日に開催される第12戦ラリー・モンツァ。WRCはイタリアの名門サーキットを拠点とするターマックラリーで2年連続のフィナーレを飾る。

WRCスペイン 暫定結果
1. T.ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC) 2:34:11.8
2. E.エバンス(トヨタ・ヤリスWRC) +24.1
3. D.ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC) +35.3
4. S.オジエ(トヨタ・ヤリスWRC) +42.1
5. K.ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC) +1:31.8
6. G.グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC) +4:17.3
7. O.ソルベルグ(ヒュンダイi20クーペWRC) +4:26.7
8. N.ソランス(ヒュンダイi20クーペWRC) +4:34.9
9. E.カミリ(シトロエンC3ラリー2) +9:49.4
10. N.グリアジン(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5) +10:05.9



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