IRCの2011年新カレンダーが8日に発表された。
これまでのカレンダーとの違いは、新たにウクライナのヤルタラリーが第4戦として加わり、カナリア諸島での一戦が日程未定になったこと。それ以外にはモンテカルロのスタートが1日早まり、第2戦ロス・アレルセス(アルゼンチン)が1週間後ろにずらされている、といったところだ。
新たにカレンダーに加わったウクライナのホストタウンとなるのは黒海沿岸のリゾート地、ヤルタ。歴史の授業で習った1945年のヤルタ会談(米英ソ首脳会談)の舞台となった場所でもある。公式ウェブサイト(http://www.yaltarally.com/)は英語にも対応しており、2010年大会の模様などをビデオで見ることができる。ちなみに、出場車種はS2000のほかグループNがメイン。2010年大会はスバル・インプレッサ(しかもGDB型)が1-2フィニッシュを果たしている。
あらためて見返してみると、ウクライナ、チェコ、ハンガリーといった東欧圏での開催を採り入れていることが分かる。言うまでもなくチェコはシュコダの本拠地であるし、そのチェコにはトヨタとPSAが、ハンガリーにはスズキが大きなファクトリーを構えるなど、自動車産業の“伸びしろ”を考えた中東欧方面への展開はここ数年続いてきている。現在のWRCでもブルガリアやポーランドなど、東欧圏での開催を積極的に採り入れており、今後も東欧からは目が離せなさそうだ。
2011年IRCカレンダー
ラウンド | 開催日程 | ラリー名 | 開催国名 | 路面 |
---|---|---|---|---|
Rd.1 | 1/18-22 | モンテカルロ | モナコ | ターマック |
Rd.2 | 3/11-13 | ロス・アレルセス | アルゼンチン | グラベル |
Rd.3 | 5/6-8 | ツール・ド・コルス | フランス | ターマック |
Rd.4 | 6/2-4 | ヤルタ | ウクライナ | ターマック |
Rd.5 | 6/23-25 | イプルー | ベルギー | ターマック |
Rd.6 | 7/14-16 | アゾレス | ポルトガル | グラベル |
Rd.7 | 8/4-6 | マデイラ | ポルトガル | ターマック |
Rd.8 | 8/26-28 | バルム | チェコ | ターマック |
Rd.9 | 9/9-11 | メチェク | ハンガリー | ミックス |
Rd.10 | 9/22-24 | サンレモ | イタリア | ターマック |
Rd.11 | 10/14-16 | スコットランド | スコットランド | グラベル |
Rd.12 | 11/3-5 | キプロス | キプロス | ミックス |
アイラス・カナリアス(スペイン/ターマック)は開催日未定