10月30(土)~31日(日)、鈴鹿サーキットで開催される全日本スーパーフォーミュラ選手権 第7戦 第20回JAF鈴鹿グランプリにおいて、「Motorsport Japan 2021 in JAF SUZUKA GP」が開催される。会期中、グランドスタンド裏のGPスクエアには『世界に挑戦するWRCマシンの温故知新』というテーマで各社のWRC参戦車両が展示されるという。ただし見学にはチケットが必要で、当日券の販売は行われない見込みとなっているとのこと。スーパーフォーミュラを観戦する予定のラリーファンはぜひ立ち寄ってみてはいかがだろうか。
これまで東京・お台場を主な舞台としてきたモータースポーツジャパンが鈴鹿サーキットで開催されるのは初めてのこと。実施時間は、10月30日(土)が8:00〜16:00、31日(日)が8:00〜15:30。
展示車両は下記のとおり。
トヨタ・セリカ・ターボ4WD(ST185)
1995年のサファリラリー優勝車。藤本吉郎/アーネ・ハーツがサファリラリーで優勝を果たした車両で、当時の姿のまま長らく日本に展示されていたが、2021年、2年間にわたる海外でのレストアを終えて日本に戻ってきた。レストア後、公の場で展示されるのは今回が初めてのこと。
トヨタ・セリカGT-FOUR(ST205)
1995年、ツール・ド・コルス優勝仕様。ディディエ・オリオール/デニス・ジローデのコンビでターマック路を駆け抜けた。この年のコルシカは、オリオールにとっては95年シーズン唯一の勝利となった。
トヨタ・ヤリスWRC
2017年にWRCに復帰して以来、25勝を挙げるトヨタの快進撃を支えているワールドラリーカー。トヨタ・ヴィッツをベースに、1.6ℓターボエンジンを搭載、フロントからリヤまで様々な空力パーツが取り付けられ、高い操縦安定性を誇る。
ダットサン240Z
1971年のサファリラリーで優勝した車両。エドガー・ハーマン/ハンス・シュラーのドライブで、シェカー・メッタ/マイク・ドーティーの240Zと1-2フィニッシュを決めた。510ブルーバードで総合優勝した前年に続き、240Zの初出場ながら総合優勝を果たしている。後年のバイオレット4連覇につながる『ラリーの日産』としての礎を築いた。
スバル・インプレッサWRC2008
スバルワークス最後のワールドラリーカー。2008年の第7戦アクロポリスから登場し、デビュー戦でペター・ソルベルグ/フィル・ミルズが2位表彰台を獲得した。コンパクト化するライバルに対抗するため、ハッチバック型のインプレッサをベースとして、大きな改良を施した1台。
三菱ランサーエボリューションIIIグループA
1995年第6戦オーストラリアラリー仕様。このラリーでは、ケネス・エリクソン/ステファン・パルマンダーのドライブで、ランサーエボリューションIIIとして初のWRC勝利を挙げた。翌96年にはトミ・マキネン/セッポ・ハルヤンネが初のドライバーズチャンピオンを獲得した。
WRC参戦車両の展示以外には『トップフォーミュラの歴史』として歴代のトップフォーミュラマシンが展示されるほか、e-Sportの体験ブースが用意される予定となっている。
● Motorsport Japan 2021 in JAF SUZUKA GP
https://www.suzukacircuit.jp/superformula/event/msj/